とりあえず 海

 


 

世の温度差

 

ようやく商業捕鯨がもどってきた。

近海で捕るから、それなりにこなれた価格になってくれると嬉しいのだが。

オーロラくじらや、尾の身の刺身が懐かしい。

 

朝鮮へのフッ化水素輸出が、事実上制限されることになった。

国内報道では、なぜか徴用工問題ばかりを取り沙汰するが、そんな甘ったるいことではない。

いわゆるレーダー照射問題は、海自機へのロックオンであり、もはや戦争状態だったのだ。

かててくわえて、そのキッカケたるや北と関係し、国連の制裁破りときている。

そのような連中と、ゆる〜ぅい交易をする理由など、どこにも見当たらないと思うが・・・

なんともはや、危機感なきテレビラジオというか、長いモノに巻かれ過ぎな国内メディアだ。(笑)

 


 

やにわに梅雨が明けた。  かに見えた・・・  けれど霞んだ空は、濃ゆうい青に成らなかった。

すると当然、コンクリ家屋のわが家は、昼間生活するのは困難になるから、避暑せねばならない。

謂うまでもなく、夏至から間もないこの時節、陽光の強さときたら、内地の真夏どころではない。

 

つぎの広報誌の特集もあって、ヨナマビーチでシュノーケリングすることに。

 

それと

おととしから侵入しはじめた危険魚類、ゴマモンガラの動静を調べるのもある。

徳之島のシマンチュは、ことに海に弱いので、ゴマモンガラの脅威をサッパリ知らないらしい。

だが昨年から、B&Gの艇庫がリニューアルされ数千人の利用客で賑わうようになったから、

見過ごすことはできなくなった。 ハズなんだが・・・

 

はたまた

シマンチュの知らなさときたら大したもので・・・ 以前は、オオイカリナマコがキショクワルイから

きっと人体に害をおよぼすだろう、として駆逐しようとしたことがあった。

漁業者が、マングローブ植物メヒルギに浄化能力があるなどと吹聴するくらい、カワイイものだ。(笑)

 

梅雨が明けたら、奇跡の晴れ間が訪れるハズが・・・

温暖化の影響か薄雲があるし、やたら山や断崖でモクモクと雲が発生して止まないから、

午前は雲がかかってダメ、仕方なく太陽の方向は悪いが、午後になった。

陽光さえあれば、ビーチはリーフの内側だから水温も高く、泳ぐのにはナンの問題もない。

もっと、ヒンヤリかと想ったが。

先の台風3号は、四国沖で台風になるという変則だったが、今年はカナリ水温が高いに違いない。

 

やはり、ジャノメナマコはほ見当たらない。 一方で、フタスジナマコはちらほらと。

パッと見は砂まみれで判らないだろうが、慣れれば簡単だ。 慣れる必要などないが。(笑)

 

今回は、カメラ性能と、濁りの印象をそのまま載せることにして、画像処理は最小にとどめた。

(メンドクサイから、とも謂う)

カメラは、中古で求めたサイバーショットTX20。

 

産卵期だから、ウミガメもいる。

産卵期でなくてもいるが、水が温かいからだろう。

濁っていて液晶ではよく見えないから、フレーミングがままならぬ。

太平洋で釣りするとヒツッコイ厄介者だが、水中で出逢うと嬉しいのが不思議だ。

ウミガメ、食べたいなぁ・・・

 

取材したかった対象のひとつで、大きな原生生物ゼニイシはとても少ない。 そして小さい。

秋にはビッシリと岩についているのに。

単細胞生物は寿命は短かろうから、これから発生して増えていくのだろう。

動物でも植物でもないと思っていたら、分類が変化し、今ではワカメ近い植物に類するらしい。

 

肝心のオオイカリナマコは、上げ潮で外洋の潮流が混ざってできたモヤモヤ/水中の陽炎で

ピントの山がどこにあるのかワカラナイ画像となってしまった。

外洋の水温は、リーフ内よりも3度以上、差がありそうだ。

知らないと、恐ろしげな生物に見えるが・・・ナマコに殺傷力があるなら、蚊に刺されて即死だ。(笑)

ただまぁ、ナマコにはたいがいサポニンが含まれていて、水槽でナマコが怪我をすると、魚は死ぬ。

この個体は中型で、伸びても1.5メートルくらいしかない。 警戒すると、すごく縮む。

長さのわりに、頭は小さいが、その形と動きがエッグイのである。

 

なんだか増えている感じの、丸いサンゴ。

小柄な漬物石という雰囲気のボリューム感のが多い。

キクメイシの一種だと思うのだが・・・ サンゴはよくわからんし、あまり興味もわかない。

せめて、もっと原色系ならなぁ。

数が多いので、いづれはデータベースに載せる必要がある。

 

いったん戻って、曇り止めをやり直そうとトライアスロンのスイムゴールを目指すと、

いきなりゴマモンガラを見かけた。 この時期は繁殖期だから最も攻撃的になっている。

昨秋のは60センチくらいあったが、25センチくらいだったから、ひょっとするとメスかもしれない。

繁殖していれば、カナリ厄介だ。

撮影などできるハズもなく、おそるおそる遠回りして上陸することになった。

 

ヨモギで曇りどめしてから、またビーチへ。

 

今回は、ムラサメモンガラこそ多いものの、動くモノがとても少ない。 ので・・・

ワカメの親戚筋にあたる、サボテングサでも記録しておくか。 けれど、写りはサッパリだった。

 

ちなみに

ムラサメモンガラも繁殖期で攻撃的であるが、ゴマモンガラほど大きくないから、

深刻なダメージを被ることはない。

 

ここ数年、特に気になる現象がコレ。 動かない植物ながら。

このウミヒルモや、ジュゴンの餌となるアマモの類いに、やたら藻類がもぶれ着くことだ。

海草に海藻が付着し、海草の光合成を阻害している・・・ のである。

以前はもっとアオアオして、鮮やかな黄緑の印象だったが、このごろすっかり褐色でキレイさがない。

 

ようやく、動くものが見つかった。

サラサハゼのご夫婦。 それにしても、なにもかも褐色だなぁ。

彩度の高い、南国風の生物がいなさ過ぎる。

 

おっと、こちらの個体は判りやすい。

フタスジナマコの特徴的なカラーリングがマルっと見える。 それと太短いフォルム。 半端な大きさ。

フランスパンよりボリューム感のある、ジャノメナマコやイシナマコほどにはならない。

それはそうと、どうすれば砂をきれいにまとうことができるのか・・・想像がつかない。

 

石の下で、ハリセンボンが休んでいた。

ぐっすりは寝ていなかったのか、近寄るとすぐに逃げてしまった。

シュノーケルの音がうるさかったのかもしれない。

モヨウフグの類いは、砂地のただ中で堂々と休んでいるが、全身武装のわりに慎重派だ。

そういえば、毒はないからなぁ・・・

 

小魚が少々群れている。

ウチナーンチュには、仕事を休んで捕獲したくなるほど愛されているらしい、アイゴの幼魚だ。

徳之島では、わざわざ海に入って一網打尽にすろような面倒をするシマンチュはいない。

詩だまりにとりのこされた群れを、サクッと捕獲する。

それとスクガラスにはせず、まるのまま酢味噌で和える。 青唐辛子を加えると、なお美味い。

んが・・・ 今となっては、わざわざ捕りにいくのは、貧しい時代を過ごした世代だけだろう。

今や風前の灯火となっている習慣のひとつだ。 

 

たぶん、生物が少なかったのは、週末に人出が多かったためだろう。

 

あっという間に2時間近く経ってしまった。 気になるのは日焼けだ。  しかも頭皮の・・・

また、巨大なフケよろしく、ボロボロむけるんだろうなぁ。

 

帰りは、トライアスロン・スイムのゴールゲートのシャワーを浴び、そのまま帰る。

アマゾンで求めた、安価なシートカバーがあるから、わざわざ着替えて帰る必要がない。

我が家まで10分ほど。 このあたりの便利さは、田舎暮らしならではだ。

 

次の日から、腹痛のない原因不明の下痢に襲われつづけることになるんだが・・・

梅雨明けは、いつになるんかなぁ。

 


ではまた