平成 令和 で 縄文

 


 

世のそれこれ

 

一部の大企業だけに有効なアベノミッキス。

その成果が国民にとって芳しくないせいか・・・ 転じて10連休などとシャレ込んだらしい。

ただまぁ、やっぱり大企業や役人たちには受け入れられたものの、たくさんの貧民には

受け入れがたい、つまらない事柄だったことも確かだ。

みんなが休めば、旅行費は吊り上がるし、混雑も激しいのは当然のこと。

安倍政権も、打つ手なしということか・・・ いや、能無しなだけかな。(笑)

 

インドネシアでは、首都移転が決まったという。

ポン人にも、そのくらいの英断ができればなぁ・・・

オノボリスト揃いで癒着体質の国会議員には、関東企業の既得権益を守るしか頭にあるまい。

空港は不便、ヒートアイランドによる電力損失や、ゲリラ豪雨、津波に弱い海岸粋など、

戦後から積もり積もった歪やら、近い近いと警告されっ放しの南海トラフ地震もあるから、

首都を移転するに越したことはないと思うんだが。 内需も拡大するし。

ところで、首都機能って、具体的になんなんだ?(笑)

このご時世に、物理的に集中していないとダメなのか??

いやそもそも、そんなに大切なら、副首都機能をどこかに設けておくべきじゃないんか???

業務継続計画とか、ど〜なってんだろう。

 


 

ぶっちゃけ

天候が悪かったから、ネタがない。 のだが・・・ ここは意地でも書かねばなるまい。(笑)

 

このところ、専念していることがある。 縄文時代について、あれこれ調べているのだ。

というのも、町の南部にある、下原(したばる)洞穴遺跡から、13,000年前の土器が出土し

それを広報誌に載せたいがため、である。

 

動かないモノには興味がないのは、相変わらずだ。

しかしながら、出土するのは無機質なものばかりでなく、生物の遺骸も出土する。

とかくポン国内の考古学は偏屈な考察しかされていないが、本来はさまざまな分野の識者が

多様な視点で遺跡を分析し、当時の生活を推し量るのが醍醐味である。

 

土器や石器の古さを競うだけの、金にならないトレジャーハンター?じみた発掘者ばかりだが

人類の過去を知ることは、実はこれからの人類にも大切なヒントではないか・・・ と思うように

なってしまったのだ。 なにしろ、永く続いた狩猟採集生活は、とても合理的だったからだ。

今風に謂いかえれば、きわめてサステナブルだったのだ。

 

13,000年前というのは、実にビミョ〜な頃で、最後の氷河期の終わりころなのである。

つまり、今より120メートルも低かったとされる海面が、徐々に今様にもどっていく途中なのだ。

 

さらにビミョ〜なのは、なんと人類最初の土器≒瀬戸物の元祖は、その時期のポン国内で

開発されたようなのである。

 

ちなみに

黄河文明の黎明は9,000年前ごろだそうで、それより4,000年前の土器である。

縄文人が、世界最古の文明人と呼ばれるのも、さもありなん。 文字は残っていないが・・・

 

土器の開発は、それまで200万年以上つづいた人類史上、画期的だった。

ナニが画期的かというと、煮物だけでなく汁物をこさえることができたからである。

それまでは、とにかく固形物で腹を満たすしかなかったが、水を飲むだけでなく、

料理っぽいもので腹を満たすことができるようになったのだ。

 

自分で調理できないニンゲンには解からないだろうが、ラーメンやお粥さんは偉大なのだ。

 

縄文人は、生真面目なニンゲンとは考えにくい。 システマティックな学問も何もないからだ。

なるべく楽をして食っていける事だけを考え続けて生活している。

だから、狩猟も採集も、コツはつかんでいるが、さほど高度ではない。

狩りをする時間も、せいぜい日に3〜4時間、週に3回程度だったらしい。

 

男たちは、必ずしも猟に成功するとは限らないから、女や子らは採集で補うのだろう。

奄美や沖縄では、陸生のタニシが居て、おそらくそれらはカタツムリほど伸びないので、

身が締まって、貝らしい味がする。 それらはたくさん出土する。

他に、殻の直径が4センチを超えるカタツムリがいるのに・・・ である。

ほか殻の長さが4センチを超えるカワニナも多数出土している。

他にも多くの種が出土しているが、その2種だけはダントツで多いのだ。

 

つまり

残念ながら、男たちが捕ってくるイノシシなどが少なかったときに・・・、ヤマタニシや

カワニナの汁で、腹を満たしたのだろう。

そのころは、水を溜めて置くことができなかったろうから、料理から水分を得られるのは

一石二鳥だっただろう。

ただし、個別の器が無いので、冷めてからまず貝をとって食べながら、汁は回し飲み。

 

謎の出土品、沢蟹の爪だけ・・・ も、たくさん出土しているが、沢蟹は捕れたところで食べて、

爪は巻貝をクリッと取り出すのに都合がいいから、持ってきたのではなかろうか???

想像すると、結構つじつまは合う。 正解かどうかは別として。(笑)

島の沢蟹は、形こそ内地のに似ているが甲幅は4センチを超え、サカモトサワガニと謂う。

 

さらに

汁物が進化すれば、離乳食がこさえらえるようになるのだ!!!

ゆ〜ても・・・ 縄文人の離乳は三歳を越えてたらしいけど。

 

ともあれ

具と汁の両方で腹を満たすことができるようになるのは、土器があってこそ、なのである。

 

調べてみるに、縄文時代草創期のころの我が国?はずいぶん違っていた。

津軽海峡や対馬海峡はあったけれど、本州と四国と九州がつながっていて、

人口が2万人あまりだったのだとか。

南西諸島では、まだリーフが発達していないから、魚食は進んでいなかったり、

奄美大島や沖縄本島は周辺の島々とつながって、ずいぶんデカい島だったり・・・ と。

日本海もさほど大きくないので、冬場のドカ雪もなく、現在のようなブナ林などはなくて

わりとスッキリした草原続きだったらしい。 とても、移動しやすかったのだ。

 

ただ

とてつもなく残念なことにも、気づかされることになる。

土器が開発された時代より、100メートルくらい海水位が上がっているから、

当時の縄文人の住んだ場所の大半が、現在は海中なのである・・・

 

しかし

ものは考えようで、夏は海辺、冬は山手で過ごすなんてことは、アタリマエかもしれず

全てが沈んだわけではなかろう。

 

残念なことに

縄文土器の詳しい情報は、なんぼ読んでも頭に入らない。 よほどツマラナイようだ。(笑)

ただ、形態的に底が尖っているとか、平たいとか、口がつぼ型なことに意味があるのは、

なんとなく理解できるようになった。

 

謂わせてもらうと、ツマラナイのは、そもそもその手の考古学が、すべて考古学のための

考古学であり、ちっとも人類の進化に触れようとしないことだ。

ロクに焼き物もこさえたこともない連中が、やれ形だの紋様だのを細かく論じ、

何に用いたのかを疎かにしたまま、自分らの夢想を後付けの理由で正当化するような

慰み事に等しい論述の羅列には、もはや憮然を通り越して薄笑いしてしまう。

日本の考古学は、ただ単に細分化しているだけで、目的を見失っている。

ポン国内の学問自体が、そ〜ゆ〜感じで、学問のための学問になってしまった。

 

かててくわえて

出土した生物の遺骸など、ほとんど調べず放置。 そのころの気候や生物相がどうだったか・・・

などには全く興味を示さない視野の狭さでは、考古を語る資格があるんだろうか・・・とも思う。

知識の分布が、あまりにも好事家レベルを脱していない。

 

基本的に、知りたい時代の生活観を会得してこそ、ナンボだと思うんだが・・・

そ〜ゆ〜人生の目標の基本を心得ている人物は、考古学を目指したりせん、と謂うことだろう。

 

確かに

今のところ、考古学で人類の未来が切り拓かれたことはなく、せいぜいアクション映画のネタか

視聴率がサッパリな教育番組のネタくらいにしかならない。

 

ニンゲンのためにならぬ現在のポン人の考古学は、雑学王を太らせるためのネタ提供だ。(笑)

 

恐竜の骨を見つける連中にも、似たようなところがある。 単に、子から好事家に成長した感じ。

好きな事だけを探究していては、知りたい事の探求もままならないハズなんだが・・・

おそらく往き過ぎた権威主義が、それらを増長させてしまっているのだろう。

 

どこの時代の地層から出たから、古いのだ・・・ そんなレベルは科学が進めば子らでも判る。

だが、現実に、そういうレベルで学問が営まれている。

 

縄文人の生態は、私たちの想像をの外にあるハズである。

例えば、一夫多妻や、多夫多妻制だったりとか。

平均寿命は、男子で30歳あまり、女子で25歳あまりだったというから、よほど女子は死にやすく、

ましてや子が繁殖可能な16〜18歳になるまでに生存できる割合は、とても少なかっただろう。

一夫一婦制などと、甘ったるい家庭事情を唱えていては、お話にもなるまい。

ましてや、近親婚を回避する本能的な手段があったと思うが、想像できない。

子のうちに略奪、もしくは交換して育てるとか???

そういう、生死に関わるような事柄は、ほとんど研究されぬまま放置されている。

女子がひたすら子を産み、育て、25歳ほどで死ぬ社会。 それでも、永く続いた時代だった。

他方で、感染症で死ぬるのは、その家族グループのみだっただろう。

人口密度の低さは、自動的な隔離にもつながっていた。

 

ともあれ

狩猟採集の生活に想いをはせるにつけ、現代社会における人口密度由来の歪は、

あまりに多大で、例えようがないほどというか、トラブルになって当然の社会構造と判る。

 

私たちは、科学を信じるあまり、合理的社会に生きていると信じ切っているのだが、

それほど合理的ならば、なぜ週に5日も働かねばならないのだろうか?

それは、増えすぎた人口を支える社会構造を維持ずるために費やされる時間が、

増えていくからだろう。 資本主権社会では、それを付加価値という。

人口が増えれば不動産も、モノやサービスの価格もアップし続けてしまう。

あらゆる事が、インフレーションをベースに動く社会である。

問題は、増加し続けた生物が、生き永らえたためしはない・・・ 事だろう。

 

冒頭にも記したように

安定的だった時代の生活観へ思索を巡らせることは、合理的かつ持続性を考えるのに、

とても参考になるんだろうと思うんだが・・・

 


 

さて

久しぶりに、動物写真家らしい、写真のレンタル料が入った。

以前、『東洋のガラパゴス』を記された鮫島氏が、新たに記した書籍に活用いただいたのだ。

トクノシマトゲネズミや、つま先の白いアマミノクロウサギなどである。

機材の用い方だけでなく、改造なども施す手前、記録できる画像は他者にマネできないモノがある。

それに気づいていただければ、私の写真は、もっと活用いただけるハズなんだが・・・

 

これを元手に、月額483円の通信プランを、3G/月で1000円チョイのプランへ変更しようかと。

そうすれば、モバイル回線の利便性が飛躍的に向上するのである!!!

大画面のスマホか、薄型のタブレットか、悩ましいところ・・・

モバイルは、仕事でも趣味でも役立つから、費用対効果が肝要である。

 

とりあえず

端末は後になるほど良いモノが安くなるから、まずは回線から。

 


ではまた