曇天に 笑えない

 


 

自分たちの意外

  

仮想通貨が熱い。

通貨自体が仮想的になってしまった現在、さらに仮想通貨は意味不明だ。

 

受動喫煙を防ぐために、禁煙場所を義務化だなんだと騒いでいる。

私は気管支が敏感だから、キツイ香水などで咳き込んでしまう。

タバコも香水なども、どちらかというとスメハラの感覚である。

一律に禁止するのよりは、どうせ高齢化すれば、口臭が臭かったり、

ニオイ消し?のための香水やらコロンやらを多用するから、ニオイが充満してしまう。

効率よく換気できる仕組みを開発したほうが、経済的に優れているのは明らかだ。

 

久しぶりに、ウルトラマンのDVDを視た。

ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟という作品。 神戸が舞台となっている。

やにわにテンペラー星人が現れるのだが・・・そのシーンに笑わせられてしまった。

メビウスが変身して飛来したとき、テンペラー星人「現れたな」、

そしてメビウスは・・・「セヤ!」 

関西やと、ウルトラマンもノリノリやないかい!!!

図らずも、渾身全力でツッコんでしまった。(笑)

 

ウルトラマンこそ、ポン人が愛する専守防衛、本土決戦思想そのものだ。

ホントなら、怪獣や、侵略してくる星人たちを大気圏外で撃退するのが筋だが、

街に被害が出てからでないと戦闘してくれない。 実に正しい専守防衛なのだ。

たいがい破壊だけで、細菌やガス、サイバー攻撃も、脱糞すらしない。

当たりもしない迎撃ミサイルを用いて、本土上空で撃墜するのを美しいと感じるのは

幼少のころから、ウルトラマンを視て親しんだ我々にとって、当然の思想である。(笑)

 


 

曇天荒天が続いている。

これでは、空だけでなく心も晴れない日々。

存外、南国の冬場は裏日本と呼ばれる地域と同様の気象なのである。

 

12月上旬に新調したカメラには、ようやく慣れてきた。

ルミックスG8はG7と違い、金属ボディで頑丈だからギシギシしない。

安定した撮影ができるようになった矢先の、曇天つづきである。

EF500 4.0L IS USM と DMC-G8 を組み合わせるのは私だけかもしれない。

 

G7を2年ほど使っていたから、G8は違和感ないものの、当初小さすぎて扱いづらかった。

慣れてしまえば操作性は高く、本格的な一眼レフ同等に即応性がある。

 

キヤノンレンズと、パナソニックの一眼ボディの相性は別として、

強引にマウンドアダプターでひっつける・・・なんてことが日常的なご時世になった。

KIPON製のマウントアダプター EF-MFT-AF はチャン産のわりに2年間ちゃんと稼働。

しかも、マウント部が黒色のメッキ?で、はがれてしまうだろうなぁ゛〜と想定していたが、

エッジの部分がわずかに地金が見えるようになっただけだった。

オートフォーカスは用いないから判らぬが、手ブレ補正は働くし、そこそこ丈夫だし悪くない。

フツーのヒトには、オートフォーカスこそ問題なのだろうけども。 

 

ソニーのNEX-7を購入したときに、トレードオフしたのは以前も記した通り。

どうせ、羽毛や体毛がモフモフしたりコントラストが低かったりする動物たちには

オートフォーカスを期待するより、マニュアルで失敗を積み上げる方が近道だろう・・・と。

 

それにしても、現在のテクノロジーにおいても、ベストなレンズとカメラは、見つからぬものだ。

キヤノンは動体撮影や連射速度に優れるものの画質はそこそこ

ニコンはレンズなどを含めて画質良好ながら、カメラの処理速度などはそこそこ

ソニーは映像エンジンは秀逸ながら、カメラの完成度自体がそこそこ

オリンパス、パナ、富士は全般にそこそこで、趣味的なカメラの印象が強い。

 

レンズのラインナップは、やはりニコン、キヤノンがダントツで、他の追随は無理だ。

他方で、一眼レフにコダワリが強いためか、電子ファインダー搭載機は貧弱ときている。

 

もちろん

私の好みが、極端である・・・というのは、自認しているつもりだ。

超々望遠、高画質、飛びもの、画像と映像をシームレスに記録、高温多湿、雨天多し

などなど、無理が多いことは判っているが、自然は二度と同じことを再現しない。

 

見たことのない鳥を目前に、カメラを構えるまでの暇が、どれほど長く感じられることか・・・

 

そのために

三脚を吸える暇を惜しんで、無理に超々望遠を手持ちするのが祟ったらしく、

このごろの不眠は、肩関節の破損による傷みに起因するもののようだ。

 

さておき

G8の問題は、その映像処理エンジン+センサー技術の遅れによって、

肝心のマニュアルフォーカスを支援する、ピーキングの再現速度が段違いなところだ。

ソニーのNEX-7では活躍したピーキング活用だったが、パナでは難しいのだ。

 

具体的には、飛んだり走ったりする場合、センサーからの読み出しや処理が遅いと

像がブレてばかりでコントラストが出ず、よほど野呂松か、止まっている被写体にしか

ピーキング処理機能がマトモに働かないのである。

センサーの立場?からすれば、背景は当然のことながら遠くて細かいパターンになり、

さらに遠いために動きが小さくなるから、必然的にピークが出やすくなる。

読み出し速度の遅いセンサーは、どうしても背景側に偏ったピーキングになりがちだ。

 

風や手持ちで揺れてしまうと、ピークが後方・・・なので、だいぶ慣れが必要だ。

まだまだ、後ピンになってしまう率が高すぎる。

 

ホームページには、イカニモな機能説明がされている。

あくまでイメージなのだろうが・・・このバラのように薄暗くて滑らかな被写体だと、

なかなかピーキング表示できなかろう、と思う。 屋外で無風、なのは稀だろうし。

 

私のフィールドは、たいがいこうしたシーン。

ゴツゴツした岩、風波のたつ水面、遠くに滑らかな羽毛の野鳥たち。

 

複雑な背景のなかを飛ぶ、遠いコウノトリ。

こういうシーンは、オートでヤキモキするよりは、マニュアルの方が気が楽だ

・・・と思うのは私だけかもしれぬけれど、遠ければパナのピーキングも効きが安定する。

ほとんどすべて背景になってしまえば、平等に働く。 

 

とっさにマニュアルフォーカスを用いるのには、

自信と謂うよりアキラメに近い、ダメモトでも撮り切って、後でピンボケを後悔すればいい

そうした意識でファインダーを凝視するのである。

 

焦らない、でも、限りなくピント合わせとタイミングに集中し、次のシーンを予測しながら

シャッターを切り、さらに次のシーンのチャンスをうかがう、のだ。

 

野鳥は1羽ではないし、環境の変化も、野鳥の生活シーンには大切な要素である。

写真マニアにしか通用しないヘリクツはどうでもよく、自然なシーンを伝えたいから撮る。

 

そうした意味では、私はよう逆構図を用いる。

とかく、カメラの追従特性から、後ろ姿になってしまった失敗カットでも、前を長くする。

あるいはトリミングで、鳥の前方を長くして余裕のある構図にする方が安定する。

 

私は逆にこういう構図。

どうせトリミングするなら、被写体は大きく、しかも飛ぶスピードが速くて

撮影が追い付かなかった様子を表現するために、後方を長くトリミングする。

この方が、鳥の速さや撮影の難しさが伝わると思うから。

 

SNSや掲示板で自分を美化したり、罵声的書き込みでストレス発散するほど

私は欲求不満ではないから、現実が伝わりやすくする方向で工夫する。(笑)

 

たとえ、お気楽なブログであっても、鳥類の写真が安直に撮影できる・・・

みたいなウソッパチ情報を載せることは、オトナとしてダメ。

 

撮影機材は古いが100万円を超えているし、体も鍛えてきた。

それでも撮影が楽ではないのだから、現実は多少伝わってもらう必要がある。

あんまり伝わりすぎると痛ましいので、それはそれで、オトナとしてビミョ〜だ。

 

ほか

あまりに近すぎる小柄な鳥の動きを、予測しながら撮影するのは愉しみでもある。

5メートル以内、ノートリミングでここまでアップになることは、稀である。

別に、怪しげなテントに隠れているワケではないが、こちらの振る舞いを工夫すれば

警戒心を抱かせることなく、観察&記録をすることができる。

私はただ、静かに腰を落としてしゃがみ、構えているだけ。

 

スズメより小さく、動きが予測が難しいセッカ。

内地でも北日本でなければ冬でも見られ、意外と知られていない愛らしい小鳥。

実は、地上で採餌することは知られていなくて、ネットの画像にもアップされるのは

アシなどの草に開脚してとまっている、夏場の姿がほとんど。

南国とて、冬場は昆虫が活発でないから、地上の方がエサが見つかりやすい。

 

トリミングすると、2本の黒ヒゲも見える。

小さな鳥や、茂みを好む鳥にはヒゲがあって、

眼球を保護したり周囲を察するための、センサーになっているらしい。

なんてことも、画像をつぶさに観察すると情報が得られるワケである。

撮影して、後から確認しなくては解からないことは、結構多い。

 

こうしたシーンの撮影は、4キロほどの500ミリレンズのお陰だし、

それを日常的に支えることができる、我が両腕のお陰であった。

ゆえに肩関節が壊れかけ・・・なのでもあるが・・・(涙)

 

セッカだけに、せっかくここまでマスターしたのに、雨天曇天つづきとはトホホすぎる。

それだけじゃない、せっかく新調したシーバスロッドも試せないシケつづき、でもある。


ではまた