台風と 営む 生活

 


 

巷のポン人

 

スーパーでつい、3797円に対して5307円を払ったりしてしまう・・・それが日本の主婦。

お釣りは1510円、財布の中が少しスッキリする。

 

連続殺人の報道で、呆けたコメントに憮然とするのは私だけだろうか。

ニンゲンが何人も殺され、人体が腐れて異臭を放っていたのに、それをスルーしておいて、

自分の住んでいるアパートで殺人があったなんて、怖いです・・・などと、シャーシャーと。

臭かったら通報していれば、連続殺人は防げただろうに、どんだけニブチンなんだよ。

同じアパートの住人の鈍さや無関心さが、連続殺人を加速させた可能性も小さくはない。

しかも、全く狙われる値打ちすらなさそうなニブチン男が、怖いコメント・・・なかばコントだ。

 

社会が招いた・・・といった逃げ口上は好まぬが、本件は明らかに社会で防がれた殺人だ。

ニンゲンが腐る異臭を放置できるユルさは、とてもではないが看過できないと思うが・・・

世間さまはニブチンだらけで、そのような思いにはならぬのだろうか。

 


 

ところで

よく判らないが、ひょっとして内地は夏から秋になっても、あんまり日照がなかったのだろうか?

奄美大島や徳之島は、国内屈指の低日照だから、今年は格段に晴れていた印象が強い。

 

 

28日、台風の目に入ったのは、幼稚園の年長の頃以来だと思う。

つまり45年ぶりかもしれない。 3度目のハズなのに、なぜか2度目は思い出せぬ。

 

青空になるとか、星空になるとか聞いていたが・・・ どんより白濁した空だった。

停電だったためか、台風の目は長く感じたが、たかだか3時間くらいだったらしい。

停電は、不安で、退屈で、やることもなくて、時間がとても長くなるのだろう。

昔ながらの時間の流れ・・・とか。

 

風速が強かになったのに、急に緩んだのを覚えている。

その矢先、夕時を前に停電してしまった。 その後、停電は16時間以上続くことになる。

 

歳のせいか、警戒心が薄れていて、用意が遅れてしまった。

さしたる買い置きも出来ぬまま、台風に突入してしまい、パンも豆腐も間に合わなかった。

幸い、牛乳とビタミンC補給用の野菜ジュースだけは購入済みだった。

 

電力も回復しないし、することもない。 そんなときは料理に限る。

ただし、電力の回復は、おそらく明日の朝だろうから、冷蔵庫の開け閉(た)ては慎重に。

冷凍庫には常に多めの冷媒と、ペットボトル氷をこさえてあって、それを冷蔵側へ用いるのだ。

確保しておいた南京と大根しかないから、たまたま特売で求めた豚ミンチで煮物。

ヒマだが、手をかけても素材の素質は変わらないから、できるだけ手抜きして、

肉団子とカボチャとタマネギだくさんの煮つけに。

ピント合わせは左手の懐中電灯、合焦後に消灯してシャッター。

右手にはEOS1D Mk3 + 35ミリF2レンズ + ガイドナンバー56の大型ストロボ。

いささか大きく重いが、いつものキッチン用撮影セットである。(笑)

試しに計量したら、タニタのキッチンスケールでEEEEE、つまり2キロは超えているらしい。

 

強風すぎると換気がままならないから、熱とニオイがこもらぬよう、あまり気合を入れられぬ。

撮影くらいはキッチリとしておく。

 

野菜は常に、ダイコン、ニンジン、タマネギは切らさず、葉物は島産のものを用いる。

今回は、前回の台風で島野菜がないから、カボチャとナガイモで補強してあった。

とりあえず、大停電でもない限り、肉類はなんとか買い増しできる。

 

豚ミンチは、たまたま先日求めたのを忘れていた・・・やつだ。

どうも肉食があまり好ましくないからか、肉の買い忘れがちょくちょく起きる。

 

豚ミンチは安くて、ある程度脂もあるから、厚めに広げて炒めたり、

軽くスプーンで練って団子にし、ボリュームアップして用いると、肉の味が失われにくい。

特売の鶏モモや鶏ムネ、玉子ばかりでは飽きてしまうので、このごろ豚ミンチが加わった。

ナガイモは、地味にビタミンCを含んでいて、玉子入りのとろろ芋は、それだけで

栄養バランスが完結できる・・・と謂っていいかもしれない。

バレイショもそうなのだが、カボチャと調理の素性が似ているので、スルーしてしまう。

島産のを食べてしまうと、他の産地のは美味しうない・・・のもある。

 

タフパッドは湿気のためか、前号に記したようにタッチパネルがおかしいし、

思ったよりバッテリーの減りが大きいからあまり使えない。

直撃ということもあって、威力控えめとはいえ、さすがに風は強く、雨戸をtたたく音も大きい。

眠りは浅いし、状況もわからない夜は、とても長くて長いものだ。

 

夜が明けても、ほとんど風が止む感じがしない。

それに極端な北風なのは、台風の吹き返しとしては不自然だ。

台風通過のあと、強烈に季節風が入ってきたらしい。

ということは・・・ 鳥たちがうごいているかもしれない。 どうせ家に居ても退屈である。

 

いつものように運動公園に行くにしろ、路上の釘などを拾わないように、用心しながら走る。

なるべく先行者が走るだろう道を、選んで走るに越したことはない。

 

思惑は図に当たり、運動公園には鳥たちがワンサと飛来していた。

中でも、いつもより目に付くのは、実に地味で鳥好き魂をくすぐるタヒバリの類。

マニア垂涎・・・というほどでもないが、派手なセキレイ科にあって、

最も地味で、最もスタイリッシュ、タヒバリの中のタヒバリ、マミジロタヒバリである。

ヒバリでなく、タヒバリ。 名前まで、かなり地味。

ハクセキレイと違って、名も体も地味なだけあって、とても警戒心が強い。

 

東日本ではほとんど見かけることはないが、島ではわずかだが毎年越冬している、と思う。

空港滑走路のわきの草地あたりで、冬場ずっと声が聞こえるから。

 

鳥好き魂をくすぐるのには、地味スタイリッシュ以外にも魅力があるからだ。

島に飛来するタヒバリのうち、もっとも多いのがムネアカタヒバリたち。

繁殖地の極北から飛来して、少数が越冬するともある。

胸赤でない個体も多いから、初心者はビンズイか悩ましいが、どうせまわりに赤いのがいるから

じきアキラメがつく・・・ワケだが。

ムネアカタヒバリの群れの近くに、マミジロタヒバリがいる・・・それに気づく優越感こそが、

鳥好きのムフフ感をかきたてる。

 

なじみの冬鳥も飛来している。

内地でもよく見かける、ジョウビタキ。

タタッタタタッと舌打ちすると様子見に来る。 派手な姿で、好奇心旺盛。

人気の鳥だが、内地では枯れた景色だから、サエナイ写真になってしまう。

何国なら常緑だから、写真映えするのだが・・・島の冬はどんよりだ。

 

そのまえの台風で飛来したのは、北方系の渡り鳥、アトリ。

大陸ルートで移動するのか、毎年は来ない。

アトリ科のアトリ、そのもの。

地味なのか派手なのか、よくわからないデザインであるが、

多数が集まることもあり、少なくともスズメよりは見ごたえがある。

 

だんだん増えているのが、ムクドリのたぐい。

近年、在来となってしまったムクドリに釣られて、越冬するようになったらしい。

もっとも遠くから飛来する、世界の侵略的外来種ワースト100にランキングされる有名ムクドリ

ホシムクドリである。 この秋はカラムクドリも多くて、とても見ごたえがある。

現在、ムクドリ、カラムクドリ、ホシムクドリ、ギンムクドリの4種が揃った。

鳥好きとしては、かなり嬉しい光景を独り占めできるのが、島生活の愉しみである。

気にしたことは無いが、おそらく内地のムクドリも南下するのがいて、いくらか合流していそう。

 

内地はすっかり寒くなっているようだけれど、22℃くらいにもどると復活するセミ。

その代表がクロイワツクツク。

デカく見えるかもしれないが、内地のツクツクボウシと同じくらいで、鳴き方は地味。

イライラもうんざりも、はたまた郷愁もない、ただのノイズっぽい声で、何の情動も起こらぬ。

今年はなぜか夏が熱すぎたらしく、リュウキュウアブラゼミも近所でまだ鳴いている。

とゆうか・・・アブラゼミは森にいるはずなのに、なんでわが家の近所にいるのやら。

 

台風のあと、珍しい渡り鳥が来ることが多い。 運が良ければ、大陸のトンボなども飛来する。

ちょっとした宝さがし気分を味わえる。

 

ここ一週間くらいいるオニアジサシ。

南国でもあまり見かけない大型のアジサシ、都会でなじみのハシブトガラスよりちょい大きい。

問題は、くわえている魚の方。 超大型カタクチイワシのようなフォルムである。

イノーに入ってくるボラに紛れて2度ほど見かけたことがある、レディーフィッシュ=カライワシ。

尾びれが、ボラともカマスのたぐいとも異なり、国内の釣り人も漁師も、ほとんど知らない魚。

鳥好きでも、釣り好きだけでも判らない、小さな珍事。

ただし、知ってもモテモテになるわけではないが・・・ 昆虫マニアよりはマシだろうな。(笑)

標本といいつつ、死体集めてムフフとか思わないぶん。

 

それにしても

どういうわけか、玄関が避難所となっていた。

ウスカワマイマイの・・・ 全国的にメジャーなカタツムリ。

ただしコチラのはキカイウスカワマイマイという亜種らしい、というのはこの際ド〜デモイ〜事。

 

台風前日、ウニョウニョはい回っていたから、外へ放ったのに、台風のさなか・・・また。

一応チェックしてみたが、入口となる隙間は見当たらなかった。

 

とすると・・・ わが家の玄関には、ウスカワマイマイの生活環境がある、と謂うことだ。

稚貝が靴についてきて、そのまま育った・・・と考えるしかない。

しかしながら、生コン打ちっぱなしの土間があるから、カルシウム補給はさておき・・・

合成繊維と人造皮革ばかりの靴しかないのに、どうやって???

二匹生息していたということは、あるいはもっと生息しているのかもしれないなぁ。

カタツムリは、とかく広東住血線虫が住まうから嫌われるが、嫌いになれない貝類だ。

 

島は、台風が来ると、いろんなことが起こるのだ!!!


ではまた