本当の赤身/白身?

 


 

世間の騒がしもの

 

若年のプロ棋士が記録更新、嬉しい限りだ。 人類の脳力は、若年時にこそ発揮される。

繁殖適齢期は18〜38歳前後であり、脳内の最強年齢については、将棋の彼が証明した。

いくら晩婚化、高齢化が進んだとて、能力や脳力、体力の発揮年齢は、高齢シフトしない。

 

凶悪な昆虫の外来種、ヒアリが上陸しつつあるらしい。

ヒアリ・ハットでは済まされまい。(笑) でも、ご当地では同居するしかないアリでもある。

ただ、ハブとヒアリのどちらが怖いか・・・というと、たとえヒアリの方が強烈だったとしても、

やはりヘビに食いつかれる方が恐怖が大きい。 ゆえに、よけいアリは危険・・・でもある。

 


 

きのう、午前の仕事を見切り、浜へツバメコノシロを釣りに出かけた。

続いていた東風が止んだこと、浜は極めて浅くなり、この新月は一際潮位が高いこと、

そもそもこのごろ、まともに釣りできていなかったこと・・・などが重なった。

 

島へ移住したのは、なにもマジメに働くためなどではなく、自由な人生にするため。

好きということにおいては、仕事も釣りも等しい値打ちである。

それに、ロクな鮮魚のない島では、カネを稼いでも魚が買えるわけでもない。

ツバメコノシロは旨味の濃さにおいて、ヒラスズキやカッポレをしのぐ美味でもあって、

是も非もなく釣るべきであった。

 

浜は、本当に珍しく凪いでいた。 ただ・・・やはり、うねりはある。

浜の色が一様なのは、10分おきくらいでヨタ波に洗われ、濡れるためだ。

実釣をはじめたのは8時半すぎのこと。

 

波打ち際のやや向こうで、矢庭にフッキングしたのは、9:17

ツバメコノシロ・タックルを横取りしたのは、おおむねオニヒラアジ。

とはいえ、大きくないはずなのに、ずいぶん走る。 まったく止まる気がしない。

 

それから、長かった。

ドラグ設定がユルめだったとはいえ、ジージー出され、出され、出されていく。

長いこと使ったPEラインである。 強度もさることながら、長さもビミョ〜なのだ。

ほとほと下糸が見え、じわり冷や汗・・・ たぶん100mあまり出されている。

薄らいだ記憶によると、おそらく下糸は14ポンドのナイロンラインで、

十数年来ずっと下糸だし、島に来てからは潮を吸いっぱなしで、強度はなかろう。

 

うろうろ浜を歩き距離を詰めながら糸を回収、巻き糸を稼いでしのぐこと20分あまり。

ドラグは少しづつ絞めているものの、なんぼなんでも大きさのわりにパワフルだ。

 

ここで今、書きながら不思議なことに気付いた。

そうなのだ、大きくないがパワフルだと「明確に」認識していた・・・のだ。

なんというか、引きが止まらぬだけで、ダッシュ力そのものには太さがない。

自慢するようなものだが、経験によって養われた感覚は、わりと正確だ。

 

明らかに大きくないのに、なぜ引くのか・・・頭の上に?????が舞いつつ、

浜際にやってきて、ようやく尾びれを海面から出し、弱々しく潜ろうとしたり、

ヒラをかえしてギラリと体を水平にしたりするのを眺めるにつけ、やはり大きくはない。

なんで強いのか、ナゾは深まるばかりで、慎重にならざるを得ない。

 

さらに

弱ったオニヒラアジを眺めにきたような、メッキだのツバメコノシロだの、

数匹のオニヒラアジが、まとわりついたり・・・ 静かだったはずが、賑やかに!?

ちょっとした水族館気分なものの、これには正直、苦笑した。

 

こんだけ居ったのに、なんで釣れんかったんじゃろか・・・

 

掛かったのはメスだったからか、オスのストーキングはずいぶん厳しい。

(事後、さばいたときに卵巣が見つかったから、メスと判明)

手前を通過するたびにパツン、パツンと手ごたえを感じ、糸の傷つきが不安になる。

そうならないように、めいっぱい竿を立てているのだが・・・

ヒラアジの体は滑らかだから、実はそれほど気にしなくてもイイのだけれども。

 

急角度の浜なので、波に乗せるのも厄介で、戻り波がキツイ。

失敗するとテンションを失った瞬間、ポロリ・・・なんてこともある。

 

9:55

徹底的に弱らせ、ヘロヘロになってから、ようやく水揚げ。

姿の好い、白銀のオニヒラアジ。

狙いのツバメコノシロよりは無駄にデカいが、バカデカくもない。

73センチ、4キロほどで、思った通り最大(78センチ、4.4キロ)には及ばなかった。

 

パツンとは別に、魚が回転したときに絡んだリーダーが、

複雑にジグヘッドにまとわりついていたし、リーダーにはギリリとキツイ切れが。

やりとりが長いと、魚は弱るが、糸のダメージでバレやすくなるよなぁ・・・

 

さりとて、なんで38分もかかったのだろう。

4.4キロは、身重のメスだったからか、15分程度であった。

 

その理屈はコレか?

ヒラアジにしては、やけに赤い身。 もちろん血抜き済みである。

ただ・・・・弱らせ過ぎて、シメが効かなかった嫌いも否めない。

 

通常なら、カンパチほどではないが、身と血合いのコントラストがある。 

去年の4.4キロのメスの刺身だ。 カンパチもオニヒラアジも、同じアジ科である。

以前、大島で釣ったハマチのなかに、真っ赤な身の個体がいたのを思い出す。

 

魚類にも、速筋と遅筋の体質差があるのか?

だとすると、ホントの赤身と白身は、一般常識とは別に、別次元にも存在するのか?

さりとて、やはり一般人の理解には不向きで、通好みの情報である。

 

味は好いのだが、やはり筋っぽい。 大きいと、どうしても筋も太くなる。

やはり2キロを超えると、加熱するほうが無難かもしれない。

 

くわえて

ロッドがヒニャヒニャで、パワーを吸収できてない・・・のも走られた要因だろう。

奄美大島では、0.8号で7キロ近いのを水揚げしたツワモノもいらっしゃるし。

 

やはり、浜用とイノーのチヌ用は別々のロッドの方が、釣りやすそうである。

もう、ラテオはとっくに元がとれているので、次のロッドでも物色するか・・・

でも、旧い竿も何本もあるしなぁ。

それに、ヒラアジやツバメコノシロのダッシュに耐える即応力は、ラテオも捨てがたい。

ドラグテンションを増したときに、遅れてしまうドラグの反応を緩和するのは、竿である。

 

ラテオに、軽量なダブルハンドル・グリップでもこさえるか・・・

なんかこう・・・カスタムってば、小学からの憧憬をくすぐり、ヤル気が出るんだよなぁ。

もちろん、ヒラアジで記録をこさえたい野望もあるが、ツバメコノシロ用のタックルである。

リールはフルベアリングで、チューン済みだし、今度はロッドのデコで遊ぶとするか。(笑)

 

とりあえず、久々の茶漬けは美味かったな゛〜♪

少々醤油に漬けといた切り身に、たっぷりのヒラアジ出汁・・・たまらんぞなもしっ!

 

そういえば

尻尾の下がかじられたのか、欠けて血がにじんでいたが・・・サメに追われたとか???

ま゛いっか。 とりあえず、タンパク源をたっぷり確保できたし。


ではまた