青い鳥 と 身近にある幸せ

 


 

巷の風あたり

 

料理センスなし、味覚破壊的なレシピ満載のクックパッドにメスが入るらしい。

アレを眺めていて思うが、麺つゆに醤油をプラスしたのと、マヨがあれば・・・たいがい済む。(笑)

美味しいというのは、料理でなく調味料なのが、笑うに笑えない。

日本人は、パチ風味のドレッシングやタレ、ルーに慣れ過ぎて、素材の味は二の次だ。

ポテトチップに至っては、製法上不味いチップスにせざるを得ないから、味付けが横行して、

今やそれが日本の代表駄菓子のようになってしまった。

素材選びができないようだと、調理以前に食中毒なども防げないのだが・・・

食を楽しめない、余裕のない、食を甘くみているポン人が増えすぎているよなぁ。

 


 

チルチル+ミチルの童話は、イマイチ覚えていないのだが、

青い鳥が幸せに直結している・・・という記憶だけは、なぜか根強い。

 

受験生が無駄に縁起を担ぐのと同様、私も結構気にするタチである。(笑)

生まれて初めて、ルリビタキのオスを見た。

先々号には、メスが載せてあるが、これまではメスばかりだった。

島に来て、図鑑でしか眺めたことのない鳥にずいぶん逢ってきたが、青いのは希。

オオルリくらいなものか。

 

当然ながら、ルリビタキの幸せ効果に期待することになった。

 

しかし、次の日チヌはまったく釣れなかった。

かなり釣れそうな気が強いていたがダメだった。

私のラッキーは、やはり釣りに出ることが多いような気がする。

なんといっても、釣りはもともと、出逢いそのものが運次第だからだ。

ヘリクツはさておき、グリーンフラッシュを見たあとは、一か月間よく釣れた。

しかも、島での自己記録を、細仕掛けで更新する痛快を味わった。

 

ところで

見つけるに至ったのは、ルリビタキのメスに続いてキビタキが入ったからだ。

なかなかにすばしっこいから、一瞬で隠れてしまい・・・出てくるまで待つしかない。

深追いしても、巧みに逃げられてしまう。

同様に、こちらもメスしか見かけたことがなかった。

プチ・ヒタキ祭りに突入していたのだ。(笑)

 

このごろ

寄る歳波に、焦りが少なくなった気がする。

野鳥を愛でる以前に、観察と記録ばかりに躍起で、かえって気迫?で逃げられていた。

落ち着いて眺めていると、相手もあまり慌てないように感じられる。

はたまた逃げられたとしても、いつか必ずまた逢える気がするようになった・・・のもある。

逃げた鳥を追いかけるのは、ほとんど無駄だ。 再び見つかることは、まずない。

 

過日放送された、さわやか日本百景の取材の際は、奇跡的に計算通りの場所で

ヤツガシラを発見できたものの・・・放送できるような映像は得られなかった。

私の経験上、ヤツガシラだろうとコウノトリだろうと、出逢いがしらが最も有効な発見手段だ。

だからこそ、日頃から肌身離さず? 500ミリレンズをブラブラ持ち歩いているのだ。

出逢いがしらには、三脚据えている余裕などアリャしない。

 

しかしながら、映像はそうはいかない・・・ のだが、そのうち何とかしたいとも思っている。

たぶん、レンズとカメラ本体、双方の手ブレ補正が発展するのは時間の問題だろうし。

 

さて

幸せ問題である。

あろうことか、イノーで根掛かりしてしまって・・・ 明らかに暗転している感が漂っている。

フロントフックが使えるジグヘッドなど、島では手に入らない希少品。

道糸のPEラインが途中で切れており、そろそろ十数年に及ぶ経年劣化の限界だろうか。

手持ちの0.8号に巻き替えるとするか。

 

ただ単にルアーを回収するだけでイノーに降りたのでは、オモシロミがない。

当然まず、やらねばならないことがある。

考えなしに植えらえたメヒルギから、無駄に種が放たれ流れだしたから、駆除に勤しむ。

種というより、一年かけて熟し成長した苗。 二つに折って自然に還す。

伸びてしまった株は、上部を折り取って、自然に還す。

 

まさかまだ、あなたは泥にブッ刺さって成長する、マングローブ伝説を信じているとか?(笑)

様々な長さ、比重の種があり、旅をするもの、近くに落ち着くものなど様々だ。

確かに、直下に落ちたとき、たまたま刺さる種もあるにはある。

けれどどうだろう、親木の日陰に落ちた種が幸せなのだろうか???

 

さらに

文化遺産データベースに載せたワタリガニの一種の記録もとりたかった。

意外にも、夜行性とされているものの・・・わりといるから助かった。

目と目が離れてついており、ユーモラスな姿をしているミナミベニツケガニ。

当初はノコギリガザミの幼体と思っていた。

さほど大きくならず、甲幅は10センチに至らないらしい。

 

念のため

死んでないか確認すると・・・

はじけるように威嚇する。

腕を、はさみを正面で閉じ合わせるように素早く威嚇するのはノコギリガザミのメスと同様だ。

今にして思うけれど、せっかくだから・・・はさまれておけば好かったなぁ、と。(笑)

次は是非とも、そうしよう。

 

アマオブネ系巻貝の生息もチェック。

先のカニよりも見つかりにくいが、生きていた。

無意味に繁茂しているメヒルギの周辺でも探したが、見当たらなかった。

もし、シマカノコが見つかれば、単なる外来種のメヒルギ群にも光明があるのだが・・・

もっと干潟を埋め尽くさなければダメなのか、あるいは真水が足りないのか。

幼少より憧れていた美しい巻貝だけに、見つかってくれれば嬉しい限りなのになぁ。

 

結局、幸運どころかイノーをウロつく羽目になっただけである。

いや、それだか済まされなかった。

これまでもフックが刺さったことは無数にあるが・・・カエシまで入ったのは初めてだ。

左中指・・・そんなに痛くもなく、せっかくなので記念撮影・・・ドMで好かったわい♪

 

安定的な程よい痛みが好みだが、この状態は不安定で、なんともドキドキする。

それもまた新しい境地か? 一方で、抜けるのかどうか不安が募るのも、また一興。

いささか手間取ったが、ペンチで抜けた。

 

左マウス使いだから、左クリックがどうなるか心配だったがものの、

10分後までに出血が終わり、傷口が閉じ、かなり回復してしまった。

マウス使いは・・・ほとんど支障が生じず、ちょい汁が出る程度で、ほどよい痛さに。(笑)

 

実は直後に、集中してクラ(チャクラ≒気)をまとわせたら、3日でほぼ完治してしまった。

さ〜すがオレ、やはりM体質はダテじゃない。(笑)

結局、ばんそうこうの出番すらなかったのは、マジカルミラクルワンダフルじゃな♪

 

というわけで

ルリビタキの幸せ含有量は、ほとんどゼロ、いやむしろマイナス?のように見える。

いや、ブッササリがそうだったのか??? なにしろ、あっという間に回復したし・・・

だとすると、結構シニカルで危うい幸せ感をもたらす青い鳥なのかもしれないなぁ。

もとより青い鳥童話そのものが、身近にある幸せに気づけ・・・という投げやりな結論・・・

だったのだから、ドMな幸せに回帰せよという示唆は、アリなんだろうと思えなくもない。

 

島はいよいよ梅雨直前である。 早ければ月末には入梅だ。

北風から南風に変わるだけで、温度も湿度も高くなり、コロコロ変わる時節でもある。

うりずんと呼ばれるているようだが、そろそろデイゴが咲き始めている。

デイゴのつぼみ・・・エグイし大雑把な形だなぁ。

花そのものが、花のように開いた枝から伸び、咲こうとしている。

学問が勝手に、ハナビラだガクだとする決まり事は、植物にとってド〜デモイ〜んだろうなぁ。

 

幸せについても、価値観やら幅やら奥行やら・・・イロイロ在って当然なのだろう。

 

まだこの先、ルリビタキの幸せ残量があるのか、ビミョ〜である。

痛いのは嫌いじゃないんだが・・・ビンボーのどん底だから、医療費は困るんだよなぁ。

 


ではまた