変わった依頼もある

 


 

都会の話題

 

ジョブス亡きアップルの新製品・・・いよいよ行き詰った感がある。

ただまぁ・・・最初から進化していた生物は変化しないし、そ〜ゆ〜もんだ。

だが資本主権社会では、新しいものだけがチヤホヤされる形骸があり、面倒そのもの。

生活の指針が、自分の中に無いから、新しいものにばかり頼りたくなる・・・らしいな。

稼いだからには使う、でなく、何のために稼ぐのかハッキリしないと幸せになれぬのにな。

 

ともあれ

セキュリティにコダワルあまり、あの値段でパソコンの機能に程遠い不便さはナシだろう。

 

政界では大人の事情が爆裂している。(笑)

だんなが政治屋トップだと、派手に振る舞う奥方やら、脳の不良をイイワケに忘れたとか。

問題は・・・ダレが最大の利益を得たか・・・だろう。 資本主権社会なのだから。

ただ、先行投資とか、義理とか虚栄のためとか・・・判りづらい社会だから厄介だ。

 


 

サクランボがなっている。 ヒザクラの尖ったサクランボである。

沖縄では実生で広がり、外来種扱いになっているらしいが、

徳之島は寒く、サクランボはこのタイミングでパラパラと落ちてしまう。

 

しかし今年はえらく寒さが続いている。

寒いというのは、周りの海水温22℃前後より冷たい風が吹いてくるからだが、

当然、その風にはPM2.5とともに、産廃をくすぶらせたような異臭もやってくる。

本州の太平洋側には臭さは届くことは無かろうが、日本海や東シナ海側だと

ストレートに臭いのだ。 キツイときは家の中まで臭ってくることもある。

大陸では、よ〜もま〜そんなところで暮らせるものだ。

 

島ではまだ、自宅で牛小屋を営む場合があるが、近所にもある。

夏場の臭さは凄まじいが、慣れてしまうというから、ソレよりマシかもしれない。 

ただ、牛小屋はPM2.5は排出しない。

 

島にいるミズスマシは、デカい。 そして、そのぶん高速。

けれど、このところ最高気温が20℃を下回ることもあって、わりとスローだった。

チョウがスローになると飛べいが、ミズスマシはスローがアリなんだなぁ。(笑)

 

南風が吹いた時も、結局24℃どまりで、ちょい蒸し暑い程度で、また寒くなった。

 

そんな折、変わった依頼が舞い込んだ。

ご遺影の直しである。

 

島に来てから、様々な依頼があった。

お子さま向け演劇の、ナマ効果音(鳥の声)

マウスも持ったことがない町民のための、パソコン教室

島料理のレシピ冊子

敬老祝いの集合写真の直し

ネイチャーガイド

WindowsXPパソコンから新製品への引っ越し

ご遺影の提供

などなど 内地でしていた仕事とは別の方向性ではないが、結構違う。

完全ゼロから出発なのは少ないが、それでもバリエーションは広がった。

 

写真は所詮、すべてが遺影となるわけだが・・・直し?

敬老祝いの写真の直しに次ぐ難仕事の予感がした。

 

敬老祝いの直しは、数カットの同じアングルの集合写真を合成し、

あるいは余所見した方の目を、強引に向き直らせるとか・・・昨秋はさらに難題で、

隠れてしまった着物の襟を復活させてほしい、というのもあった。

ご老体は、そもそも揺れているので、同一アングルでもソコソコ動いていらっしゃる。

女性の肩幅が無理に広がったり、服のシワが不自然になったりしないよう、

数カットの中からベストの顔を抽出し、合成するのだ。 もちろんオリジナルの技。

そして、旧い公民館の壁にある傷や汚れも除去したり・・・と、わりとマジメな仕事。

 

今回は、ご葬儀が終わった後、お仏壇に置くお顔の写真がボケボケなので

還暦の記念写真からお顔を抜き出して、写真立てに収まるようにする直し・・・

のはずだった。

なぜボケボケだったのかといえば、その記念写真は、たいそう立派な装丁で、

お写真は楕円の内側からのぞく形になっているが、1.5mmくらい段差があるのだ。

面倒がったのだろう、地元の写真屋は、そのままスキャナーにかけたから、

ピントが合わなかったのだろう。

写真は取り外せなかったから、それの写し取りだけでも難問だが、

さらに、抜き出したお顔を笑わせてほしい・・・と追加依頼。

 

どうも、ボケボケの写真はドンヨリしていたが、表情が柔らかく、笑って見えたという。

ボケた写真には、表情を柔らかくする効果があるらしい。

そうなのだ、言い方を変えれば、ソフトフォーカスっちゅ〜ヤツだな。(笑)

 

口元を笑顔に変えたら、やはり追加で目元も・・・ということで、四苦八苦。

目じり、眉を下げ気味にすると、なんと甘いフェイスで、とてもヨカニセになってしまった。

いささか理想形に変貌している表情に、やや不安を感じたのだが・・・

ご家族は納得され、ホッとした。

 

一方

ご本人が、私の肩の後ろから苦笑いされているようで、シコリは残った。(汗)

 

iPadのアプリでチャレンジしようかと思ったが、お顔を直すというのは、

微妙なバランス感覚などが必要だから、あえてフォトショップで処理した。

 

さて

そうなのだ、もともとスキャナーを使えないのを、どうやったか。

シンプルに撮影した。 薄暗い部屋で、三脚を立ててストロボをバウンスさせて撮影。

カメラや私の映り込みもなく、ストロボ光の反射もなく、奇跡的に素直に取り込めた。

もとの写真のお顔は大きな梅干し大で、実は微妙にピン甘というか、

安いレンズを用いているようで、シャープさがなく、拡大するとボヤケ気味だった。

でもまぁ、それもまたソフトフォーカスってことで。

 

これまでで最もチャレンジングだったのは、昨年の今頃やっていた、

米軍の空爆写真から、当時の陸軍飛行場の在り様を復元することだったが、

それに匹敵する難しさである。

なんといってもご遺影は、ご家族の思い出のなかにあるお顔の再現である。

ちなみに、飛行場の復元は私の発案で、依頼ではない。

 

これまでも画像合成は多々やったが、お顔を扱うのはとても神経が削られるし、

やりがいもある。 そして毎度、新技が開発できるので、嬉しい難問でもあった。

 

fちょいバタバタしているので・・・来週へ

 

つづく

 


ではまた