人格 と 生活のクオリティ

 


 

世間はソンナモンか

 

先週までは泳げる暑さだったが、きのうから北風が強かになり、急に涼しくなってきた。

救急車のサイレンが、よく聞こえる。

高齢者が高脂質、高塩分な食生活だから、当然の因果応報である。

暑さで気にしていなかったが・・・もう大陸もずいぶん寒いらしい。

この冬も、粉塵がスゴイことになりそうだ。

暑さのせいか、冬鳥の飛来はまだ少ない。

 

熊本と鳥取は、浅層の断層地震。

対して、少し前の桜島、口永良部、阿蘇の噴火はプレートの影響である。

ニンゲンの一生は短いから、地球運動のペースが解かりづらいと思うが、

明らかに、プレート境界が怪しくなってきている。

ここ最近、沖永良部直下、奄美群島南方沖地震の震源が活発化しているし。

 

島では、離婚が多い。

単純に、男子に生活力がなく、母親代わりで便利、かつタダで性交できるから結婚する。

実力も稼ぎも乏しいのに出稼ぎにも赴かず、煙草も酒も一人前以上、内弁慶でイザとなると

暴言・暴力に走る・・・厄介な駄々っ子と化した夫に、子ができた女子は愛情が急速に薄れる。

一方で、下心というよりも下半身優先で迫る男子を、女子がなぜ受け入れてしまうのか・・・

結婚が早い土地柄の、焦りによる弊害かもしれないし、大家族生活は寂しさに弱くなる。

出生率は高いが、健全に育っているかは疑問だし、健全とは何ぞや?とも思う。

島の女子にとって、結婚と出産は人生に不可欠な勲章のようなもの・・・か?

  

ど〜でもいいが

ポケモンGOが楽しいオトナなどとは・・・哀れすぎる人生で、かける言葉もない。

そんなんに殺される子供らがいることに、無駄に増殖し過ぎた人類の、末期的社会を感じる。

人命より娯楽、資本主権である。

親の愛が、子らを愛玩動物化したことで壊れ、躾と教育が弱体化しすぎた結果だろう。

 


 

島で貧乏生活をしていると、どうしてもQOLが下がってくる。

哀しいかな周囲はQOLを知らない、生活の下方向の際限がない人らが満ち満ちている。

QOLが下がれば、人格はおろか仕事の品質、品位も失われていくから注意はしているが・・・

錆びコツのシンクで調理したり、錆びて穴が開いてしまったパッソに乗ったりしているうちに

だいぶ人格の品性が下がってしまった感は否めない。

 

過日、お礼にとプチシュークリームと、バナナロールをいただけるシーンがあった。

でも、バナナロールはスポンジがつぶれていて、悪いが私はもらわなかった。

どうせもらっても、捨ててしまうからだ。

 

友人のOちゃんは、大学以来のモラトリアムで、南国でウダウダ生活してきた人物だ。

思った通り、胃に入ればおんなじだ・・・と笑っていたが、私はそれを許すことはない。

Oちゃんは、あまりにQOLから遠いところに生活しており、時に哀れで仕方ない。

もともとバナナロールなど食べる必要もない嗜好品で、美味しくない状態である。

美味しくない嗜好品には、存在の意味がない。

もったいないから食べる類でない、トランス脂肪酸の宝庫という知識すら無いらしい。

なんぼなんでも、腹が膨れたら幸せ・・・のような低レベルな生活はしていないし、

ホイト=乞食生活のようなことは、なんぼ貧乏でもしたくはない。

それが、守るべき人生の最低品質だ。

さらに謂えば、スポンジを焼く技術のことを知らねば、スポンジの値打ちもわかるまい。

存在意義を失ったモノには、存在する意味はない。

意外だが、そういうことを解さぬ人物は多くて困ったものだ。

現代は、貧民であっても店屋物しか知らぬ、哀れな家族が多いらしい。

心から貧しいから、自分が信じられないのかもしれない。

 

心の豊かさは、ある程度の物質的、食料的な豊かさが必須であると思う。

それに、心の豊かさこそが、さらなる生活の向上をもたらすとも信じている。

豊かさは自分が求めるものであって、他人から与えられるものではない。

成り行きで得られるものではない・・・ハズなのだが。

今や大人までが子供化し、クレクレ謂うばかりで、想像や創造ができなくなっている。

 

一方

自分の尺度だけで生活すれば、サルに近づいていってしまうのは仕方ないことだ。

所詮、ヒトのDNAはチンパンジーとも、ほとんど違わないのだから。

そういった意味で社会との接点は大切だが、社会自体がビミョ〜である場合、

かえって自分の尺度が大切になってきたりもする。

 

他方で

品位が高くても、何もかも科学や社会システムに頼り、貧弱な生活者になるのも嫌だ。

野性的な強かさを養えるのも、島の生活だ・・・とも感じている。

 

先日

里芋をどっさりもらった。

里芋はシゴ=下ごしらえが面倒だから、いただけたようだった。

 

折しも、まだ暑いにもかかわらず、無性にクリームシチューが食べたくなった。 

里芋のとろっとした舌触りが、相応しいとも思っていた。

 

で・・・ここでクオリティの壁にぶつかることになった。

スーパーに生クリームがないのである。

トランス脂肪酸の植物性のホイップクリームしかないという。

高くて島人は買わないそうだ。

 

つまり、町内のスウィーツは全てトランス脂肪酸でできており、

せいぜいコンビニにちょこっとだけ置かれているアイスクリーム程度しか

生クリームが入っていない。 実に哀しい土地柄だ。

そもそもアイスに、ラクトアイスと書かれてある理由も知らない。

以前、知人にラクトアイスでなくアイスクリームと書かれたのを

買ってきてほしいと頼んだが、見事にラクトアイスを買ってきたことがあった。

生活のクオリティが低いと、小さくて高いアイスが買えないらしい。

しかし、ラクトアイスは、やっぱり安っぽくて美味しくない。

そんなのでも、たくさん食べれば幸せ・・・とは、哀れ以外のナニモノでもない。

 

仕方ないから、スライスチーズを求めて、クリーミーなシチューとすることに。

それにしても、貧乏だから里芋を求める余裕など全くなかったが・・・使い放題だ。

しかも、シチューに投入するなど、なお贅沢な心地。(笑)

 

小麦粉でなく、片栗をじっくり加熱した方がクリーミーである。

欧州人の感覚を、そのまま受け入れるのが本格ではないと思うし、

片栗が欧州になかったから用いられなかった・・・とも考えられる。

小麦はグルテン由来の粘りであり、とろみとは異なる食感だから、調理を難しくしている。

 

意外と、里芋の皮はむきやすい。

5分ほどグラグラ炊いて、冷めてきたらむくだけ。 手がかゆくならず、心地よくむける。

ネットにはチンする・・・とかあったが、レンジは内側も加熱するから皮むきには向かない。

科学に疎いのに、カシコイ主婦キドリは禁物ぞ。 ネットで世界に恥さらし放題ぞ。(笑)

 

そういえば

たまたまニンジンは買い置きがあったが、野菜がバカ高い。

いつぞやはダイコンが500円もしていたし、このごろニンジン一本150円。

そして鍋シーズンになったからか、白菜が税込み1000円オーバーになったし、ネギも高い。

世間はいったいどうなっているのだ? これぞ、アベノミッキスの効果か??

後継者なし農家への、チャリティー販売の促進キャンペーンとか???

 

ぶっちゃけ100円販売以外の野菜は、半本で200円くらいするダイコンと、

特売キャベツと、太もやしくらいしか買えない。

ダイコンはまだ高いが、応用範囲が広いから、わが家の必須野菜だ。

 

島生活は物価が高いから、意外に自炊も難しいものがある。

だからといって、店屋物は甘党味付けで、揚げ物とご飯が多く、肉体労働向きであり、

体力減退して頭脳労働くらいしかできない私には、カロリーが高すぎる。

それにコスパもゼンゼン高くないし、なぜか揚げ物は硬くしまったり、

天ぷらはぐっしょり油を含んで柔らかだ。

幸か不幸か、島の料理は内地と尺度が違うから、私の口には合わない。(笑)

 

おのずと

好ましい料理を自作するしかないのが現実だ。

 

特売でラ王の袋麺を求めてみた。 ノンフライの太麺チャンポンである。

ラ王はコンビニのカップ麺で求めて以来、人生2度目ではなかろうか。(笑)

 

私が外食ラーメンを否定するのには、明らかな理由がある。

雑味が多いとか、背脂が臭いとか、それ以前の問題として、

腹が太る以外に好いことが、ひとっつも見当たらぬからだ。

絶対的な理由は、コスパも高くないのに、栄養バランスがゼロなのはイタダケナイ。

それでなくて子らまでメタボな社会で、腹が太るだけ・・・などという、ド貧民な食事は不要だ。

インスタント麺には、オロナミンセーキみたいな気合は禁物だが、栄養バランスは必須だ。

買い置き、あり合わせの具をスープで炊いて、固ゆでの麺と合わせてみた。

たまたまオクラの程よいとろみに・・・長崎で食した貝類ベースの本格チャンポンを思い出す。

肉がハムなのは、なんともやるせないが・・・

 

チャンポンは本来、具材を炒めるから香ばしい。

香ばしくするのには、このごろ試作している生辣油?を垂らしてみた。

ゴマ油に、生唐辛子を加えて、冷蔵庫で寝かせたものだ。

これがナカナカ合っていた。

 

こういう感じのラーメンなら、私も足しげく通うだろうなぁ。

それでなくてもストレス社会、食事くらい安心して食べ尽くしたいと願うばかり。

 

島の貧乏生活にあって、クオリティを探求できるのは、味覚とデザインくらいなもの。

感覚くらい、贅沢しても社会的にも問題はなかろう。(笑)

 

ちなみに

私にとって、栄養価とは別のエネルギー源であるシュークリームは、人生の必須食品だ。

コレがないと、私の人格のクオリティとダジャレシオが下がる、無闇に大切な食品である。(笑)

冒頭のプチシューは、しっかり美味しくいただいた。

無論、市販のシューはシナシナで不快だ。 そこで・・・

冷蔵庫の中で適度に回転させながら乾燥させれば、シューはうたかた復活する。

シナシナの原因は、クリームに含まれる水分を吸った結果だが、水分が失われたことで、

シューは香ばしくなり、不健康なクリームは濃縮されることとなった。

 

モノは考えようだが、妥協=サボる方向に考えてしまったら、サルに近づいてしまう。

私は、私なりに考えて、できるだけサボらない見当を目指そうとしているつもり。

 

金曜、津波と土石流のマップが仕上がったのが午後4時。

それから生物データベースを始めてもよかったが・・・1時間後にはエンジンがかかって、

キリをつけ難くなるに違いない。 私の脳は、それほどキリのいい処理はできないのだ。

職人とは、エンジンがかかると、止めたくないものなのだ。(笑)

 

ならば・・・と魚類調査へ。

 

神奈川県の博物館、瀬能先生には、ウンブキアナゴの命名でお世話になったが、

浜で釣れるツバメコノシロ科の魚について、質問していた。

結局、地元の鹿児島大へ問い合わせてもらって得た結論が、胸ビレ下部が変化した

ふにゃっとした軟条の本数が決め手だ・・・と習っていて、釣れる魚の同定を急いでいた。

しかしながら7月以来、浜は東風が続きに続いて、浜は痩せ細っている始末。

それを知りつつも、ガマンできないのと、鮮魚が食べたい心持ちを抑えられなかった。(笑)

 

なんだかんだで、釣り始めたのは4時40分をまわったころだ。

家にもどって釣り具を搭載し、島の東岸へ移動、仕掛けを組んでキャスト・・・である。

 

暑くてアブラゼミやらツクツクやらが鳴いているが、夕暮れは早くなったから、

背骨山脈の影になった浜では、帽子も不要、あまり釣れるタイミングではない気がした。

ところが、何度かキャストしたとき、ウネリの大波のなかイタチザメかバラクーダのようなのが、

ルアーの着水を追って水面を割ったから、魚っ気はあるような気になってしまった。

 

しばらくして、目的の魚がバッチリと掛かってくれた。

あきらめず、信じ続けること・・・安っぽいドラマの謂うことはホントだな。(笑)

ウネリの合間を待ってキャストしたカイがあった。

とまれ、軟条は5本で、ツバメコノシロ科のツバメコノシロそのものと判明した。

6本だと、ナンヨウアゴナシとなる。 密かに、そちらを期待していたのだが・・・

 

晩酌には若干こころもとないから、続いてキャスト。

メンテナンスしたバイオマスター96が、すこぶる滑らかで心地いい。

巻いていることを忘れてしまうほど、スムースになっていた。

 

15分後、逆巻く波の抵抗にしては違和感があるから、竿を立てると魚だった。(笑)

ちょい大きいツバメコノシロかと思ったらガッツがあり、波間にヒラアジが見えた。

大きさのわりに、だいぶ手こずったのは・・・ロウニンアジの幼魚、40センチ。

このくらいのときが、もっとも元気で、体高が素晴らしい。

幾度も方向を変えてジグヘッドに刺しなおし、再々再利用していたグラスミノーLも、

ほとんどモゲ去ってしまったから、帰ることに。

暮れゆく磯で、迫る満ち潮のなかシゴせにゃならぬし。

 

ルアー釣りは、時に形がそろうのが魅力だが、このごろはそうでもないらしい・・・

内地ではアジングとかエギングとか、やたら細かい釣りが流行っていると聞くと、せんないなぁ。

ストレス社会に、成長の遅い魚ばかりの海がついてかないのは仕方ないが、

なんぼストレスが多大だからとて、釣り人が海を狭めるのも、寂しいなぁ・・・とも感じる。

 

釣りとは、海を果てなく広く感じられる愉しみだと思うし。

 

2尾で1.3キロオーバー、花金の晩酌に潤いをもたらしてくれる、十分な重さ。

ヒラアジもいいが、ツバメコノシロの美味みを堪能したいこと、この上ない。

はたまた、もっとも舌ざわり滑らかなタイミングの、ロウニンアジも捨てがたい。

ちなみに、スーパーには鮮魚があるが、養殖マダイやカンパチ、サーモンの刺身パックか、

サクになったものが生食できるが、その他は生食可とは書いてなく、

煮つけに最適とかシールがあるだけで、自己判断するしかない・・・という投げやりな土地柄だ。

たまに、鮮度眼と免疫力を試すのに生食にチャレンジするが、釣った方が早いし安い。

 

人生のクオリティはいろいろだが、私は高収入を切り捨てる代わりに、自由を得た。

お陰で、感覚や味覚の幅を増した・・・かもしれぬし、低俗になっただけかもしれぬ。

 

それでもまぁ・・・男子たるもの、なれこなれに人生を流れ下るのも、面白くないものだし。

あれ? 「なれこなれ」は山口弁か?

ダラダラ流されるままに・・・といった意味だったと思うが。

 

たまに、鮮度のいい格安で大ぶりなウルメイワシがスーパーにお目見えする。

しかも下ごしらえ済みである。

釣った魚を食べていれば、身や血液の色で鮮度は容易に判断できる。

いつもなら蒲焼き風や、煮つけだが、わが家系特製の二杯酢の酢ジメにし明日を待つ。

酢はリンゴ酢とポッカレモンで、ちょい砂糖を加えてある。

一般のシメサバのような無駄も手間もない。 ただ用心のため、酢と酒で洗っておいた。

 

柔らかになった骨と、しまった身のバランスが絶妙。

計算したわけでは、ないものの。

 

今度は、倍量を求めてしっかりこさえようかな。

 

まだ、チルドルームにロウニンアジのサクがあったから・・・もあるが事情もある。

島では不人気のヒカリモノは売れ残るだけで、次の日に入荷はせぬ。

初日に買っておくことが肝要だ。

それでなくても安物しか入荷しない島だから、漫然とスーパーで買い物していては、

食生活は貧相になる一方となってしまう。

 

海は相変わらず、東側がウネリっぱなしでもあるし。

 

そろそろ

チヌのシーズンが見えてくるが・・・この冬はどうなんだろう。

経済原理だけでも、ただの野生の勘だけでもツマラナイ。


ではまた