同じ世界 違う感覚

 


 

浮世の相

 

どこの政治も変わらない、変わろうにもパラダイムが遷らない。

ロスケの選挙も結局のところ、期待できない政治に飽いて投票率ガタ落ち。

資本主権は、格差で儲けること・・・にも、陰りがありすぎる。

契約が成り立たないアフリカは、なかなか市場になるまい。

そもそも、ニンゲンの約束を教育するところから始めなければならぬ。

それにそもそも、内需が拡大できないのは、本質的に経済の疲弊なのか、

あるいは経済という概念が限界なのか・・・いづれにしてもカネはカネでなく、

資本的な仮想価値になった。

預貯金の価値は目減りし、銀行は利子を支払わなくなった。

社会保険ばかり高くなり、未来は破たんが見えている。

ニンゲンを置き去りにした価値のための価値に、ナニを夢見ればいいのやら。

 

同一労働、同一賃金・・・国会でヤジ飛ばしているアレは、どういう労働だ?

ヤジ飛ばして議員報酬がもらえるなら、それと同等のヤジなら同一賃金ってこと。

いいなぁ・・・ヤジ飛ばし。(笑)

 

東京ガスが、スマホ事業・・・と聴いたときは、ナルホド!と思った。

北海道では、物流の中心がガソリンスタンドだったりするというし。

インフラ事業者という安心感と、物販と多様な決済方法がある上、

出張サービスまである・・・というのは、他の事業者にはないメリット。

ガラケー派にも、手を差し伸べてほしいところだが、

フリーテルのガッカリな二つ折り端末は勘弁してほしい。(笑)

 


 

ニンゲンの認識は、経験によってズレがある。

島ではヤギがおいしい食材だったり、半島では犬猫が鍋ダネだったりする。

食うのか吐いたのかよくわからない、モンジャとか・・・よく食うなぁ。(笑)

 

私はテレビを見なくなって久しいが・・・

おそらく、認識したい興味の対象が画面の中に無くなった・・・からではなかろうか。

気晴らしにGYAOのアニメやドラマを見ているので、動画を視ないわけではないが。

番組に感動しないつもりはないものの、自分の人生の方がずっと面白い。

 

リアルタイム性が必要でない情報には、時間を縛られたくない。

残念ながら、ニュースの動画配信は遅いので、自ずとネットラジオに頼ることになる。

ただまぁ・・・時代感覚や、常識もズレが出ていて、浦島太郎になりつつあるようだ。

勇者よしひことか、先週までまったく知らなかったし。(笑)

 

とはいえ

窓の外が、新鮮情報に満ちた島の生活は、なかかなに愉しいものだ。

なにしろ、島は喧噪も、騒音もほとんどない。

せいぜい、朝もはよから駄弁るオバハンの声が耳障りな程度だ。

寝室の窓はカーテンを引かない。

夜は銀河、朝は野鳥たちが観られるから。 残念ながらUFOはまだだ。(笑)

車を運転している途中、目の前を渡り鳥が横切ることもある。

イノーをのぞけばノコギリガザミやチヌ、干潟になれば野鳥たちの餌場。

好奇心や食欲を満たすには、面白い環境である。

 

いろいろあって過去の生活から逃避し、自由度の高い生活を選んで数年。

だらだら生活をしているが、感覚は鈍るどころか、やや野生寄りにシフトしたような。

寄る歳波なりの五感の老化があっても不便はなく、むしろ敏感になった気がする。

 

子どもの頃、俺だっていつか本気を出せば・・・なんてバカな願いを抱いたものだが、

本気というのは瞬間風速とか、ケンカが強いとかそういう暫定ヒーロー的な憧れ、

だけに留まるものではないと思う。

自然の中に一人で居るとき、ハブのこともあるが感覚をフル回転させておかないと、

周囲にはもったいない情報が山ほどある。 が、常に五感を研ぎ澄ます必要はない。

野鳥を観察するのに、味覚も触覚も不要だ。 三感に集中すればいい。(笑)

集中というより、解放かな?

 

恵まれている環境と、そうでない環境もある。

そうでない方がむしろ進歩するのは、動物としての基本機能なのだろう。

 

今回は、しみじみそれを感じられた・・・ というのは、ただの自慢だ。

徳之島は、釣れない島である。 が、けっして諦めてはいけない。(笑)

くれぐれも、釣れる前提で話はつづく。

 

とある秋分の昼前、ほとんど一月ぶりに凪いだ「ハズ」の気象になったから浜へ。

中潮のつぎの小潮、南国の潮周りは内地より遅く、満潮は11時前ごろである。

外洋から直接の千一や万一、大きなウネリが面倒なので、11:46下げ潮で出漁。

スーパーの袋のなかにはウェス、ポケットには針研ぎのダイヤモンドシャープナー。

ウネリ次第で釣りになるかどうか・・・いつもビミョ〜だからクーラーボックスを用意できない。

潮位と波の高さによって、波打ち際の濁り方がかなり変化するのだ。

これまでも何度、出戻ったことか・・・

この浜はサーファー御用達なのだから、ライブカメラくらい付けといてほしいぞ。(笑)

 

ちょこまかと短時間に2度移動した・・・というか、いつも釣れる降り道の右側は濁りが強く、

最初の左側に戻ったのだ。 ここらはジモティーオジーマのポイントでビミョ〜に心苦しい。

 

キャストしてみると、前回の4.4キロの名残で、表層の糸が巻き糸にめり込んで出が悪い。

仕方なく仕掛けを沈めるカウントダウン中に手で引き出し、巻き糸のめり込みを和らげる。

大型とのヤリトリの後の、ちょっとしったハプニングというか、困ったムフフ感だ。

 

相次ぐ台風で砂が失われたようで、波打ち際の先の方でゴリゴリと小石があたる。

とても判りづらいが、コン・・・コン・・・とアタリを感じる。 魚はいるらしい。

波打ち際の向こう、波がグルグルとロールケーキのように回るところのチョイ沖で、

コッ、コッと小さいが明確なアタリが二度、感触。

 

もう、食ったな・・・

 

竿をあおってみると、砂地なのに根掛かり感満点。

リールを巻くと、一機にドラグからジィィィィィィィと糸が出ていったのは11:54

できれば、男女共同参画の意味でも、ドラグサウンドはバァァァァァァァも欲しいなと

思ったような、思わなかったような。

 

手応えや竿の曲がりからして、小さくはないがデカくもないので、もう慌てない。

思いとは別に、一月ぶりに矢庭にヒラアジだから、体はカクカクプルプル興奮する。(笑)

 

沖目に浮いてきたのは、やはりオニヒラアジ、そのまわりをペアのもう一匹が回る。

そっちがデカい・・・メスかな。

再び沖へ走ったかと思ったら、軽くなった!? 食い上げ? いや、食い戻り???

慌ててリールを巻くと、やはり外れていない。

 

母島のヒレナガカンパチを思い出す。

群れの動きを重んじるから、群れの一匹の挙動で群れが動き、群れの動きに一匹が従う。

オニヒラアジは50センチ前後を過ぎるころから群れにならず、ペアで泳ぐようになる。

かのオニヒラアジは、おそらくパートナーの一尾が回遊ルートに戻るよう誘ったために、

岸近くに泳いできたらしい。

 

これは・・・あんまりラッキーだ!

 

波打ち際のすぐ向こうで走るヒラアジ。 とてもヤリトリしやすい。

ただ、沖ではあまりこちらが移動する必要はないものの、手前なので魚の移動によって

糸の角度が魚に対してキツくなるから、魚の体にスレないようコマメに歩いて追うしかない。

 

ボカ〜んと波間に頭を見せてくれたら、ほぼ体力消耗のあかし。

 

たぶんラテオ86LL-S・Qは柔らか過ぎるために、中サイズの魚にとっては、

ダッシュの力をヌメっというかモワっというか、違和感の少ないフィーリングで、

さりげなく?吸収しているのかもしれない。

 

面倒なウネリとて、取り込みにはとても有効。 ウネる波に乗せて 11:59 水揚げ完了。

つぎのウネリが迫っていたのと、尾びれが意外にヤワかったことで、

尾びれの付け根をガッチリつかむしかなく・・・ゼイゴでほどよく掌がささくれたが、

65センチ、2.8キロ弱のオニヒラアジである。

 

また昼間、真昼、ほぼ正午。

常識?釣り伝説?とは異なるが、釣れるときは釣れるものだ。

釣りは偶然と科学の織り成す、愉快な漁である。

大切なのは、釣り方でなく、食わせること。

 

そこそこサイズ、そこそこの引き、そこそこのヤリトリ時間は優秀だ。

別のジグヘッドに刺してあったのを再利用したが、反転して用いたら問題なかった。

このあたりのエコノミー感も、実に優秀だ。(笑)

 

湘南で人気の?スプラッシャーも効きそうだなぁ、けれどヒラアジやサメは食っても

せっかくのツバメコノシロには、アピールしないだろう。

でもなんだか、使てみたくなった。 あれ? スプラッシャーって真昼用だっけ?(笑)

 

仕掛けについては、これまで通り。

竿 ダイワ・ラテオ86LL-S・Q

リール シマノ・バイオマスター4000

道糸 エムズクエスト・1号PE

ハリス DUEL・漁業者用フロロカーボン3号

ルアー ジグヘッド1/4オンス+グラスミノーL

 

経験からすると、中大型オニヒラアジと他のルアー対象魚は、

排他的にしか釣れていない。

オニヒラアジと相互乗り入れできるのは、30センチ前後のロウニンアジのメッキ、

イタチザメなどのサメ。

ツバメコノシロとは、メッキサイズの小型ヒラアジは相互乗り入れ可能だが、

どうもペアのオニヒラアジは苦手らしい。

 

問題は・・・意外なほど、タイミングが面倒なことだ。

凪いでいても浅い、水深があっても砂が舞い上がり、濁っているときも釣れない。

ニンゲンの休日や、快適に遊びたい時間帯に合っていない。

もっとも暑い昼前後・・・釣りしたい時間帯とは謂えない。

 

このごろようやく、釣るタイミングがハズレなくなってきた。

感覚というよりも、ネットで風向きと風速を日々注視している。

南洋で台風が発生すると、遠いはずなのに浜にはウネリが上がるようになる。

浜まで往復すると、高価なガソリンが2リッターも消費されるから、ハズレは浪費だ。

  

日常的に、ウネリを監視していないと釣りにならないし・・・それが一月もつづいた。

それはいささか、日常にするには面倒な現象であり、習慣だ。

 

内地でバリバリ仕事をしていたころの集中力を、小分けにして用いる感じだ。

24時間用いる代わりに、集中し過ぎない。

天井裏にいるドブネズミの動静に、だいぶ割かれるが。(笑)

 

昼間に、凪いだ浜で釣れる・・・それは、単に私の白昼夢なのかもしれない。

たまたま・・・そういうシーンに出逢っているのに過ぎない可能性は高い。

 

私は、生物に出逢う運勢は一般人よりも強め。

それは、これまで奄美群島でも数少ない野鳥に数々出逢ってきたことで証が立つし

新聞沙汰の数だけでも、十分に判ることだ。

ウンブキアナゴの名づけにしても、たまたま・・・ にしては出来過ぎだ。

日々、ガイド活動している連中に比べたら、私が眺めている風景はとても狭い範囲。

 

私は、夢見るあまり・・・白昼夢を視られる体質になってしまったのかもしれないなぁ、

などと感じることもある。

この記事の元ネタも、私だけの現実で・・・閉じた事象ではないか・・・とか。

同じ世界に住んでいながら、見え方が異なる認識のズレが増大中なのだろうか。

それは多分、皆似たような感覚だと信じたいが・・・自分が思っている世界の在り方と、

自分以外の各々が感じている世界は、それぞれ別の見え方をしている。

 

それが、好ましい方向に転ぶかどうか・・・は、本人次第ということか。

 

釣っていた時間は13分。 一段と時短。

前日にダウンしていたこともあって、今回は十分に感じられた。

 

世の中には、感覚で釣っている人と、情報で釣らされている人の二種類が居る。

少なくとも私は、釣れるポイントを自分で探したいと願っている。

他人が釣れるポイントで自分が釣れなければ、ただ悔しいだけではないか。(笑)

 

さて

問題は食にあった。

味覚は、端的にめいめいの世界観の異なりを感じられる感覚である。

 

想定通り、オスだったのだが、脂がのっていて身のしまりもいい。

刺身の味は、島に来てもっとも美味いと思うのだが、違和感がある。

 

調理中から気になって仕方なく、刺身を食べ終わる前にこさえた味噌汁。

これまた、私が食した魚の汁のなかでも屈指の美味さである。

ここ半月ほどナニを食べても、あまり美味しいと感じなかったが、治ったか?

思った以上に脂ノリノリで旨味とコクにあふれ、心底に至る深い味わいであった。

 

二日目の刺身、硬さはなく滑らかになったが、まだ違和感がある。

シャリシャリするのだ。

その最たる例がミナミイケカツオで、アレはシャリでなくサクサクした食感だった。

 

大量にあるサクは、たっぷりと漬けにして、

お世話になっているF本さんに食べてもらおうと思っていた。

けれど、エッジが立った不自然な、怒りが宿ったような漬けになった。

塩分が多かったからだろうか、あるいはオスの身だからだろうか。

それとも、新婚ラブラブの恨みか?

そんなこともあるうかと、二日目に漬けにしたのにも関わらず・・・なのが心外だ。

 


 

そろそろ

ロッドの元本も稼いだし、旧式すぎるリールを更新・・・と考えたが、新型はイマイチ。

シマノの4000番台、ダイワの3000番台でダブルハンドルは、意外にハードルが高く、

オプションでダブルハンドルにできるハズなのだが・・・対応表が見当たらない。

よほどニーズがないらしい。(涙) ラインナップは存在するが、在庫は疑問だ。

 

しかも

旧式とはいえ、バブル時代の影響がのためにスプールリングが硬い素材だ。

今となっては、上級機に搭載されるのみのステンレスプールリングに

さらに硬そうな金色コーティングが施されている。

当時の上級機には、ジルコニアチタンのスプールリングが搭載されていたような。

 

ともあれ

ゴリゴリする以外には性能的に問題はないから、フルレストアを・・・と考えた。

私は、ガキのころからメカ好きだ。

 

調べてみると、おステことステラ8000番を購入した時分のモデルで、

バイオマスター96年モデルだった。 バイオマスター XT 4000番。

20年前のモデルかぁ・・・ 図らずもシミジミしてしまった。(涙)

こんだけダラダラ釣りつづければ、オトナとしてヘタクソでは済まされんなぁ・・・

 

当時は、急激なバブル崩壊と、バブル時代のカネモチが交錯して、

高級志向が失われつつあるけれど、下位機種にもバブルの影響が残っている時代。

バイオマスターは、中の下の機種として産みだされたために、

高位のステンレススプールリングを搭載しながらも、4ボールベアリングと半端だ。

1)糸を送るガイドローラー

2)スプールの根元

3)スプール軸受けの後端を支えるところ

4)ハンドル軸受の左側

つまり、ハンドル軸受けの右側が樹脂の軸受であった。

バブルを知らぬ貧乏ルアーマン向けに、左巻きを意識した仕様だったのかもしれない。

だが、ガタついているのは、なぜか左のベアリングの方である。

 

そんなこともあって

4つのボールベアリングと、足りない右のハンドル部の全てを交換することに。

現代は便利な時代で、通信販売で手に入るようになっていた。

 

数年ぶりに、分解掃除してみたがギヤなめなどもないし、とりたてて支障はない。

ただ、メインギヤが、ボディに接触していることは確かで、巻きの重さになっているようだ。

アルミの摩耗した粒子が、ボディ内面に輪を描いている。

ココはまさに右の軸受の影響下にあり、ベアリングへの交換で好転することを願うばかり。

 

当初、一万円強の安リールでリプレースできそう・・・と踏んでみたら、

ホームセンター・ニシムタのダイワやシマノの下位機種を回すと、かなりのガタつき。

これならば、わが家のリールのフルレストアが有効だ・・・とジックリ確認できた。

なにしろ、ステンレスのスプールは、他に代えがたい。

現用はアルミ部が腐れかけているものの、しっかり予備もあるし。(笑)

 

地味なのだが・・・

ダブルハンドルは使いやすいし、砂地にロッドーを置く際にリールがシリモチしないで、

ダブルハンドルのどちらかに支えられる。

ドラグ性能は現用機が勝っているのは謂うまでもない、

他方で柔らかすぎるロッドと、大き目のリールを用いるからドラグの滑り出しは悪くない。

 

ニシムタで感じたのは、ドラグノブをナンボ回しても、ドラグが硬いな・・・という違和感。

現代は、手軽に強力な仕掛けで魚を弱らせるのがトレンドで、ドラグは軽視されている?

確かに、釣り番組の動画を眺めていても、かなりキツそうなドラグ設定ばかり。

リリース前提にしろ、もうちょい糸を出せば互いに楽だろうに・・・と感じられる。

釣りは感覚であって、数値にあらず。

釣り番組の尺と、釣りの速さはあまり関係ないと思うのだが。(笑)

 

さて、小学のころから憧れていたミネチュア・ベアリングを遂に注文した。

本当に合うのかどうかは、また来週。

 


 

それはそうと

先週、奥歯の工事を終わりたかったが、口の中に新鮮な薬品臭が流れ出るわ、

胃腸が痛いし、軟便どころか液便になるわ・・・で、工事を中断してもらった。

薬品臭と胃腸の悪化が関連があるのか、あるいはナゼか同期して体温低下が起こり、

まるで自立神経が失調したような症状が起こったのが無関係なのか・・・判らない。

思ったより深刻な状況かもしれないが、離島だから慌てても仕方ない。

地元の医師の力でなんとかしてもらうよう、ちょい工夫してみるつもりだ。

コンナノで工事されるんだから・・・イロイロありそうな感じがしないでもないわな。(笑)

 

あ゛〜、ナゾの全身倦怠とフラつき・・・ナンの病気だ??? これ


ではまた