この味、他になし

 


徳之島の友より、黒糖が届いた。

それはもう、うまい黒糖で

普通、黒糖は何かの料理やら、飲み物に入れたりもするが

この黒糖だけは、そのまんまホクホク食べてしまう・・・

魅惑の黒糖であった。

 

製糖期限定、ほぼ島外不出?の黒糖。

以前、たまたま在住の友、Oちゃんが持ってきてくれた逸品であった。

そのスゴイ美味さに長男一味惚れ。

不思議に

ちょいとショっぱくて、かなり強いコクがあり、ややほろ苦いところが

実にタマランのである。

(土ダンゴみたい・・・)

こんなにエキスがたくさん詰まった調味料が他にあろうか?

調味料とも思えないくらいだから、そのまま思わず食べちゃうのだ。

 

で、

前回とは硬さも味も微妙に違う気がする。

そんなもんだと思う。

サトウキビのコンディションも季節も微妙に違うだろうし

作り手も、昨年の味に、それほどこだわっているようには思えんから

違って当然だと思う。

 

でも美味いから手におえぬ。

ガマンできず、とうとうOちゃんに、何とかして欲しいと頼み込んだ次第。

 

Oちゃんよ、美味しさのあまり、冷静さがなくて

急に思い立ってゴメンな。

製糖期を逃したら無い!っちゅう事は教えてもらってたから

どうしても、やもたてもたまらず、連絡してしまった・・・

送ってもらってありがとう!

長男たるもの、この借りは、また徳之島へ行って返すぞ!

 

口に含んだ瞬間

太平洋! 島情! 南風! サトウキビ!

様々な思いが心を通り過ぎるこの味。

ひょっとすると島に行ったことのあるなしで味も違うかも知れぬ。

 

ましかし、普通の黒糖なら「!」は付かぬし

あまつさえ

「う〜、そのまま食べるには、甘ったるいなあやっぱり」などと

ぼやいてしまう事もあろう。

この黒糖は、甘かろうと、ほろ苦かろうと

なぜか不思議と、一口では食べられぬが、黙々とかじってしまう

たまらぬ味と香りに満ち満ちた黒糖であった。

 

これは多分、これが甘味料などではなく

「黒糖」・・・・・いな、養分の少ない赤土に育つ・・・

「太陽と南風の結晶」的な食品なのに違いない。

 

ちょいクサイな・・・このセリフ。

 

けれど、正直なところ、この表現がぴったり。

海からの南風と強い太陽が、台風の雨が育てる力強い味。

美味しい以上の何かが無ければ、長男ソウルが心の奥底で

ここまで甘いものを、そのまま食え!とは言わぬ、叫ばぬよ。

こればかり食べて健康になる・・・なんて思わないが

これを食べていれば、きっと必ず健康になれる

いや、食べている今、健康になりつつある・・・

そう思える、後悔なき、心地よい食べ物である。

 

ああ、こんな出逢い、食べ物だけでなく

あるいは女性と無いかなぁ・・・などと

甘く、否、甘すぎる・・・

ん?ひょっとしてちょいしょっぱい?

ほろ苦い???想いを抱く

年がいもなき、春うららバージョン、ユルみ気味な長男であった。


ではまた