デジバカ日誌9

嫌でもオウでも買わねばならぬ・・・


デジタルの進化は速い

人類が望んでいないのでは無いか???と思うほど。

意味不明な進化が進みすぎているデジタルカメラはその頂点である。

画素数がわかりやすいからって、撮影の幅を減らしてまで

写真の本質の、シャッターチャンスを逃さないとか

美しい写真を撮れるということを無視して進化している。

起動が早くなったが、ピントは遅いまま

画素数は増えたが、撮像素子の感度は落ちる一方・・・

日陰で撮影すると、空はすぐに真っ白になってしまう。

ノウハウが無いまま、デジタル回路の進化だけが暴走する

悪循環が起きてしまっている。

これで日本の景気を引っ張ろうなどと、片腹い。

 

同じ面積で、画素数を増やすと、感度が落ちる。

面積を増やしながら画素数を増やすと、レンズを新設計して

さらにレンズが大きくなっていく。

当然、とてつもなく投資が必要な撮像素子(CCD、CMOSなど)に

注力するから、レンズその他への投資は防ぎたい・・・

だから、画質を落としながら、撮像素子の面積や、レンズをそのままに

高画素数化するわけである。

 

ん?

勘の鋭くない方は、なぜ同じ面積で画素数を増やすと

画質が落ちてしまうのか???と思われるだろう。

 

同じ面積で、受け取る光の量は、同じ。

でも画素数が増えるということは、同じ収量の田んぼの米で

4人家族ならひとり居候が増える勘定だ。

ストレートに食べる米が4/5になる。

数字的には大した事は無いが、

5日に一日は食事抜きなのだ。

ハイテクなわりに、そんな撮像素子なのである。

それが証拠に、最近デジカメを買った方は見てみると良い。

撮影感度の下がISO50〜となっているだろう。

これは、プロが大型カメラで三脚を使って、プロ用の高級フィルムで

扱う感度で、感度を落として高画質を狙うため。

決して、悪い画質と感度をホテンするための低感度ではない。

つまり、プロでも三脚を使わないと手ブレするような低い感度を

一般の人達に強いている。

あまつさえ、最近のプロは失敗を防ぐため、ISO400を常用している。

 


閑話休題???でもない、教養、否、強要うんちく。

一般的なフィルムのISO感度解説。

(感度数値=低いほど、シャッタースピードが落ち手ブレしてしまう。)

 

50:プロ用の高画質(露光時間をかけて高画質、でも感度が低すぎ、三脚必須)

 

100:プロからハイエンドアマチュア(マニア)用で、晴れた昼間以外は三脚必須。

 

200:今は廃れつつあり、400の高感度と100の高画質の中間。

 

400:ざらついた画質だったが技術革新で、100並みに美しく。

    今やレンズの暗い一般用コンパクトフィルムカメラとプロ用、両方の標準!

 

800:使い捨てカメラで標準の高感度でちょっとザラつくフィルム。手ブレが少ない。

 

1600:夜景を含めた、クリスマスイブ向けな超高感度。便利だがザラつく。

 

といったことで、便利ながら高感度はざらつき、低感度だとブレるのだ。

しかも

高感度は昼間に使うとき、絞りの限界を超え明るすぎて白っぽい写真に・・・

 

問題はデジカメの場合、画質を向上するために低感度・・・というよりは

性能が悪すぎて感度が低すぎ、ISO50以下だが、それ以下だと人知を逸した

低感度だから、そのあたりでギリギリ使えるようにした・・・といったところ。

本来なら上の様に400程度が望ましいところ。

ハイテク情けなし・・・・・・・・・・・・


 

不毛な、意味不明な進化を続けるデジカメに付き合う長男ではない。

デジバカにもほどがある。

だが、この夏、ちょっと買ってしまった。

買って、その画質の悪さにあきれた上に、10万以上出した自分に

かなり自己嫌悪であった。

でも、クロウサギを撮影するには

一眼レフよりは優れた特製(性能ではない)を有している

コンパクトタイプのデジカメが大切だった。

レンズの小さい、コンパクトデジカメは、生まれながらにして

被写界深度が深いのだ。

う〜む、あまり詳しく語っても、話がややこしくなるだけのようだが

とりあえず、コンパクトデジカメ=ピンぼけが少ない・・・ということだ。

あれだけピンぼけで失敗したから、本質的にピントが合う幅が大きな

カメラを選んだという事なんだよね・・・。

一方、プロ風の後ろがボケたような写真を撮るには辛いのだが。

 

問題は今回の一眼レフカメラ。

 

デザインは激悪で、今使用しているD60より、ずっとマズいデザインである。

使い勝手、見た目、ともに駄目である。

同じキヤノンなのに、まったくどうしたことだ?と思うが

工業デザイナー長男にも思い当たるフシはある。

進化を形にするのは非常に難しい。

本来的機能が変わらぬのなら、良いデザインは変わる必要など無い。

また、初めての商品ほど新鮮な気持ちでデザインするので良いデザインになる。

気持ちの問題であるが、増して、デザイン要素が新しくなってない

進化の乏しい商品であるからデザインソウルが盛り上がらぬのだ。

確かに、アレコレ技術はそこそこ進化しているが

液晶の大きさも、革新的機能で新たな操作ボタンが増えた事も無い。

ただ、直線的にチョイと進化しただけであった。

素数が増えて、連射速度が秒3コマから5コマに増えただけ・・・

 

ちなみに

デザインは稚拙なものになっているのだが、これはD60の半額だから?

仕方ないとしようか。でも18万以上もするが・・・

取り付けたCONTAXのレンズと比べたら、ただのプラスチックカメラだ。

(金属ボディなのにそう見えるデザイン・・・高い金属成型技術を

 プラスチック細工に見せるために使うとは、何年カメラデザインをやってるんだ・・・)

更に、小さな配慮がなくなった。

D60のボタンを見た時、微妙な3色に変えてあったのには、感動した。

(手前から灰、紺、黒、分かる?)

さして役立つものでも機能的でもないが、趣味的な道具には

このくらいの微妙な余裕が大切だ。

クリエイティブになろうとする心を杓子定規な道具でガチガチにしないためだ。

今回最大のヘナチョコポイントが電源スイッチ。

部品点数を減らして機能まで一度に操作・・・有頂天になるキヤノンの

技術陣の顔が浮かぶようだが、これが最悪。

電源とその右上にあるホイール(露出補正)を使うかどうかを兼ねており

下から、電源オフ、電源オン、電源オン+ホイール有効となっている。

だが、カメラ操作、ホールドとも全く無縁の所に、全く関係なくついている。

起動時間は短くなったが、硬く、カナリの力で感触の悪い構造のため

スイッチ操作する時間は長くなった・・・本末転倒、お笑い沙汰である。

でも18万はお笑いでは済まぬのだが。

工業デザイン同業者として、カメラ技術世界一、技術立国日本の誇りを

デザイナーの手で、これ以上、貶めて欲しくない。

 

じゃ

なして長男は買ったのか・・・?

 

普通の方が使う機能は、確かにチョイ進化だが

D60から2年半以上たった技術進化はすさまじく

とにかく、画素数は要らないのだが、撮像素子の感度を上げた時

ノイズが増えにくいのである。

 

(全般的な技術としては、コニカミノルタのα-7デジタルに譲るが)

 

すなわち

徳之島で苦労した、超望遠レンズで森の中の小鳥を撮るのには

高感度、超低ノイズというのは、とても好都合なのであった。

超望遠レンズは、レンズ自体が長く、遠い光を多くのレンズで

お迎えに行くために宿命的に暗いのだ。

それを防ごうとするために、大口径、大型、天体望遠鏡だって大げさなのだ。

一方、森の中は暗い上に、小鳥の動きは機敏で速い。

小型コンパクトなボディで暗めのレンズ・・・といっても1.4キロあり

更に暗い森に対して、カメラは目一杯絞りを開き

それでも光が足りない場合、宿命的にシャッタースピードを落として

ジックリ光を捉えようとしてしまう。

しかし、シャッタースピードが落ちてしまうと、すばやい小鳥の動きが

ブレてしまって捉えられない。

(徳之島のアカヒゲ、逃げ足は天下一品)

そこで、感度アップが必要なのだ。

写真で言えばISO感度の高い、高感度のフィルムを使うのと同じ

高感度設定をしておく必要があるのだ。

だが、フィルム同様、感度を上げるとノイズも増えるから

ジャリジャリした画像になってしまうのだ。

このジャリジャリ感が劇的に減ってきているのである。

ISO1600でもD60の最高値ISO1000よりずっと良い。

 

それから、もう一つ期待がある。

 

湿気の時の、謎の青いノイズが出ないのではないか???

ということであった。

(八丈の石垣が・・・)

これは分からぬ。春以降で、湿気のスゴイ日(90%以上)を選んで

撮影してみねば分からぬが、ノイズが出ぬ事を祈りたい。

 

ましかし

キヤノンカメラが4台・・・

実はこれ以外にも、その昔、社内腕立伏せコンテストでゲットした

フィルム一眼レフもある。

(一番後ろのはビデオ)

会社用、釣り用コンパクト、一眼レフ高画質

そして今回の買い換えた一眼レフ高画質。

だぶっている一眼レフは、元カメラマンのオヤジ殿に託すつもりだ。

やる気があれば使ってくれるだろう。

撮像素子へのゴミの付着が悩ましいが

お手入れ方法は伝授するから、ボケてなければ大丈夫だろう。

それに、新品ならまだしも、使いこなれた一眼レフでは

さして撮像素子にゴミはつかない。

シャッター素材の角がとれて、なじんでいるからだ。

 

逆にいえば、新品を購入した長男の方が

ゴミに目を光らせている必要があるのだ。

 

ともあれ

来春まで、さして大した撮影はなさそうだ。

ヒラスズキのチャンスがあれば持っていってみようか。

だが、リストラがあるやら、都会が苦手な長男やらで

この先こんな贅沢なお買物が出来なくなる可能性も否めず

また、次の機種が出るのは一年以上後となれば

先の高湿度の青いノイズやら、茂みの小鳥撮影などで困るのは

長男の将来に暗い影を落としかねない・・・?などと

意味不明かつデジバカ的かつ真剣に考えているからである。

 

にしても

最近、感動のない買物が増えている気がするのは気のせいか。


ではまた