Viva! Jikka!

(ビバ!、実家!)

 


夏休み前半に食い込んだ仕事のお陰で代休がもらえた。

ついでに年休をくっつけて、普通の週末を4連休にして

実家に帰らせていただく・・・ことに。

久々のセリカは快適だ。なんだかチマタではガソリンが高いらしい。

我が家のセリカさんはハイオク専門だから、なお財布にキビシイ存在だ。

まいったなあ。

 

しかし、借家ではない実家は初めての体験である。

両親には申し訳ないが、事実なので記載させていただく。

 

けれど・・・

 

長男の考える実家感は違うんだよ、建物じゃないんだ。

安心できる両親の居る空間、それがどこでも実家だったんだ。

それで十分だし、今でもそうさ。

 

で、初めての物理的実家・・・というものを味わった。

味わった瞬間、感じたのは、バリアフリーではないって事。

 

いかんいかん

仕事柄、デザイナーだしユニバーサルデザインとかということで

ウルサイ業界だからついつい気になってしまう。

 

階段も明治維新以来の規格で急だし、お風呂も普通で

年老いたら結構立ち上がるのに苦労しそうだ。

 

なして、そげんマイナス思考するとですか?との向きもあろう。

でも、この歳になって、特に何をするでもなく体をほぐす生活なれば

床に座って開脚してV字に足を伸ばし、胸が床につく長男だからこそ

ひしひしと歳とともに感じるものがあるのだ。

(そこのアナタ!、足を伸ばそうと曲げようと構わないから

  開いた両足の間から胸を床に付けられますか?長男は頭が固いから

          コレくらいはできるようにと、毎日柔軟やってます!!!)

 

歳をとるごとに体は硬く、弱く、様々に老いていくもんですわ・・・

 

まあ堅い事はさておき、実家へ初めて帰る。

カーナビに場所を登録しておいて良かった・・・夜の田舎道は分からぬ・・・

伊勢界隈はなんとも似通った豊かな田の広がる平野続きで

どこの辻を曲がったものやら分からぬ次第で・・・

もう、未来永劫?この地が僕の実家だ

というのが今ひとつピンと来ないが、二階が皆等しく寝室らしい。

一階は客間とリビングダイニングキッチンだそうだ。

かなり貧乏であった、幼少のころの生活からは想像できぬ豊かな家であり

未だに長男にとっては、世間で普通の家屋でも、実感の無いイメージだ。

 

それに、イヤな都会的イメージも交錯する。

 

二階建て家屋には住んだ事がない。

案外、不便なもので、一階で忘れ物をしたと思って二階に上がるのは

かなりオックウである。

やっぱりオーストラリア的に、面積が豊かで平場に広がる住居が

長男には性に合っているのかも知れぬ。

 

しかしながら

新しい家というのは、ここまで気持ちよいものか・・・

 

都会的であれ、なんであれ、両親の新たな住宅が

これほど安心できて居心地の良いものであろうことは、知らなんだ・・・

都会的つくりでもスジゲンゴロウが来る

 

オヤジ殿が、ふと

家族が珍しくそろったので、記念撮影をしようという。

 

気持ちはわかるぞ。

 

不思議とオヤジ殿は、独学で写真を学んだ情熱家の割りには

退職してからはチットモ写真を撮らぬ。

写真は、カメラは、一体彼にとってナンだったんだろうか・・・

いずれ近いうちに確かめてみるつもりだ。

ひょっとすると、僕にとっての食うためのデザインなのかも知れぬ。

 

けれど

自分で大枚ははたいて買ったオートフォーカス一眼レフなのに・・・

(キヤノンの初代、オートフォーカス一眼レフのはずだが・・・)

操作をスッポンと忘れてしまうとは、我が父ながら

やっぱり次男なんだなぁ・・・と危機感のなさ具合を感じる。

 

あれこれ小事が邪魔したが、一応記念撮影は成った。

家族で写真を取れるのは、次は長男か次男の結婚式のころだろうか。

 

ともあれ

夕刻に風呂をいただけば

裏の竹林から、ヒグラシや、風音がしみてくる。

雨の日には、雨音と竹の葉と風のハーモニーが聞こえ

宵闇迫り夕日とは趣のことなる、あおい光になびく竹が

心を満たしてくれる。

 

この光景に、海が加わったら、長男にとって完璧な空間だろう。

でも、この海を加える・・・というのは並大抵ではなかろう

そう実感しつつ、絶対に・・・絶体にかなえてみせると

心に刻み付ける長男でもあった。

 

いつかきっと、海を見渡せる地に

我が家を築き、幸せの空間をつくってやるぞ!

唯一絶対の夢を胸に、今は「新築一軒屋」に酔いしれる

決意の長男であった。


ではまた