今年は鼻から、週末が一番忙しいわい

 


先月ぶらりと喜界島へ行ったが、その後の週、風邪をひいてしまった。

それ以来、咳が止まらないのだが、釣りも止まらなくなった。

 

大島へ二度ほど、空振りの釣りへ出かけている。

一回はヒラスズキが狙えると思って、行ってみたらシケがない・・・

二度目は、珍しく冬場なのにシケがピタリと止まったので

夢は大きく、シマアジを狙ってみた。

もちろん、アテはない。

ともかく、絶対に居ない!と言い切れる奴がいないから

行ってみるのだ。

釣りにくい、誰もほとんど釣っていないが、居なくは無いかもしれない

これが、長男切ってのターゲットの好条件、幸条件だ。

 

釣れない、釣れないからこそ、悩み、ネバり、がんばるのだ。

 

一度釣り方が分かってしまうと、じき飽きてしまう

これが長男の弱点でもあった。

 

でも、冬の釣りはまだまだ未開のフロンティアだ。

フロンティアだけに、釣れんのだが、それはそれでやることがある。

空振りのときは美しい自然が見られ、カメラ三昧を楽しめるのが

ハズレのない?大島のいいところである。

 

一粒で二度以上美味しくない場所には、良い釣り場は無いのである。

 

そらからなにかがチラホラ・・・

風花が舞うなあと思っていたら、雪雲が遠くから雪を飛ばしていた。

大島で舞う雪は、初めてかもなぁ。

 

朝の富士山は当然、上から明るくなる。

朝の富士山はまた格別で、何度撮影しても飽きないんだな。

 

怒涛も、大島から見た富士山にはお似合いだと思う。

荒々しい磯と波が優美な曲線の引き立たせているのかな。

なぜ富士山はこれほど見飽きないのだろうか。

撮り飽きないのであろうか。

とはいっても

飽きるわけではないが、同じようなカットばかりになるので

いいかげんキリをつけて帰路に着くのだ。

 

空ぶったあげく、撮影を終え帰りのバスに乗れば

島の人の声がかかる。

「なにか釣れましたか?」

釣れようと釣れまいと、なんだかお互い気分よく、いつの間にか大声だ。

客は他にほとんど乗ってないしね。

運転手さんも話に参加するんだもの、よっぽどヒマだ。

11月にシマアジが釣れていたよ、と話してくれたが

シケがおさまらず、ゼンゼン来れなかった。

ホントは対馬とか種子島にも行ってたんだが・・・

でも、大きさは分からないが、シマアジは確実に居る。

(大島ではシマアジの餌釣りが盛ん、でもナカナカ釣れない。)

 

それにしても、話すおじいさんの後ろの人。

謎である。

どうして、こんな状況で乗車しているのか。

でっかいリュックを背負ったまま、前の背もたれは倒れ気味。

他に席はいくらでも空いているのに

この姿勢がまんざらでもなく、むしろ気に入っているようであった。

おじいさんの仲間でもないと思うのだが。

不思議は身近にたくさんあるもんだ。

 

素敵な女性がまわりにいるのにチットモ結婚しない長男がいたり・・・

ゼンゼン釣りがヘタなのにわざわざ島へ行く男がいたり・・・

魚を釣ることが出来ないのに、イカだけは釣ってしまう奴がいたり・・・

この宇宙には

まだまだ科学では計り知れない謎が

満ち満ちているのだ。

 

そんなことはさておき

シケが無いときは、島最大の集落、元町が出帆港になる。

すると、トコ丼ことトコブシ丼を出す、あべ○りさんが開く。

一階のお土産物屋さんのすみにショイコを置かせてもらって

二階へ行ってお食事をするのがスタイルである。

 

今回は新メニューにチャレンジだ。

ちょっと時間がかかるというが

乗船まで二時間以上あるから間に合うように作ってくれい!

ゆっくりビールでも飲みながら、まっちょるけんね。

 

ブダイを使った漬け丼というのがとても珍しく

白身でやること自体も珍しい。

漬けではなくて、ベッコウだから、島寿司と同じで

タレにさっとつけて、ざるに並べ、タレが馴染んでテリがでる

それをご飯にのせているのだと思う。

見た目ほどゼンゼンしょっぱくない。

でも、注文してからテリがでるまで、ひと手間がかかる。

 

身も鮮度が高いので歯ごたえ十分。

非常におとなしく、くせが無いが、甘味はしっかりしたブダイに

ピリッとするタレに不思議と合っていた。

 

青ねぎが紛れ込んだのか?と思ったら

青い唐辛子であった・・・ほおばると結構辛い!

 

ブダイの姿を知らずに食べると、普通は美味しいと思うが

その姿を見てから食べると、魚を知らない人には

とっても不味そうな魚に見える、不幸な魚だ。

関西では、専門に釣る人も多いほど人気がある。

 

トコ丼よりちょっと高いが、きんぴらゴボウも加わっていて

1000円は許せる値付けである。

アシタバのおひたしは、ビールにも付いてくる。

ダシ汁で和え、アジ節がかかっているのだが

今回は、気をつかってくれて

後からやってきたベッコウ丼のアシタバは

わざわざ胡麻和えにしてくれた。

ただし、隣にある、ムロアジのタタキ揚げは最悪だ。

ムロアジの味がしないばかりか、冷めた揚げ物が

しんなりと登場し、心まで冷め切ってしまう。

あ○もりさんには悪いが、これは絶対に食べてはダメである。

失敗率100パーセント保証つき、であった。

異論のある方はメールでも何でも送って欲しい

どこがマルと言えるのか、長男が受けて立つ。断じてバツだ。

 

さて、次週は、うまくいくと水曜にはまた帰ってきているだろう。

その島は、南大東のルーツでもある。

釣りのメッカだけに、地元の釣り方との戦いが待っている。

冬場は釣り辛い、だが、じっとしていてもつまらない。

とにかく、行ける時に、行ける場所へ行って釣るのが今年の長男だ。

 

さあ、釣れるのか?今度はイカは釣れないぞ!?多分。

 


ではまた