中物ロマン派の記録を発掘してみた・・・

 


大物釣りというものに、多少の未練を残しながら

今は中物を追いかけて釣りを続けている。

 

どのあたりが中くらいか?

といったところを特に極めないでやってきたが

今年の頭に釣ったヒラスズキや

去年の黄金週間に釣ったヒラアジなどが代表だろう。

というのも、なぜか60センチ前後が良くつれるので

そのへんに中物の王道というのがありそうだ

そう勝手に直感しているのである。

 

そういえば、昨年の秋に

かろうじて釣れたイナダ(ブリの小さいの)も

57センチで、2.1キロだったし

その前に釣れた夢のマダイも58センチ2.3キロ

二年前のヒラスズキとて65センチだ。

この2キロあたりから、4キロくらいの間に

ずいぶんと美味しい魚が釣れて来たと勝手に思う。

 

で、去年のヒラアジの60センチで4キロ

4年も前に釣ったフエダイが56センチで4キロ

ちょうど10年前に釣ったフエフキが60センチ4キロ(予想)

といったところで、このあたりが美味しい頂点だろうと

やっぱり勝手に満足していたのだが

ふと、先日、前に撮った写真を見ていたときのことだ。

 

ん?そういえば、美しかったなあ

いままでのカスミアジ(ヒラアジの一種)で

一番カッコいいのがこいつだよなあ・・・とシミジミ

年寄りのように思い出していたときだ。

 

「ん?お?あれ??

 こ、これは・・・?

 60センチくらいだったよなあ、で、重さはっと・・・」

 

何と、ほかの思い出がテンコ盛りだった98年の大東、

カスミアジの記憶がブチ飛んでいたのだが

なんと、4.5キロもあったのだ。

肥満を全く感じさせないパーフェクトなバディで

ハリハリの筋肉を満たしたその体でこの重さ。

ふつふつと、このときの重さを思い出した。

大きさのわりに、やけに重たい魚であったが

最初は険しめな岸壁を登る疲れのせいだと思っていた。

 

そのあとに10キロだの6キロだのを上げたので

忘れていたのだが、この中物は究極に近い重さだと

勝手に決めたいと思うくらい、異様に重い。

 

今年のヒラスズキが、かなり太くて3キロだから

その1.5倍もあるのだ。

普通のスズキの軽く、否、重く2倍以上もあるから並じゃない。

 

同じ時に大東で釣れたバラフエダイ10キロが78センチで

実のところ格別というより記録的に太かったが

ただしこれは白身魚である。

カスミアジは小さくとも青物であり、敏捷、高速の魚である。

 

そう、冷静に考えてみれば

デブが良い訳ではなくて、脂が乗る以前に

釣っているとき元気に良く引くことが前提だ。

先のフエダイやバラフエダイ達は引きもすごかったが

見た目、デブといってもゼンゼン過言ではない。

見た目にハッキリとデブだった・・・

 

なぜかデブは鍋物にしたくなる、どうしてだろうか

本能的にデブは煮て食いたくなる性分のようだ。

あなたも案外そんなイメージお持ちではないだろうか。

でもカスミアジは違っていた。

 

精悍で筋肉にあふれ、さらに美味しいことが

中物ロマンを限りなく掻き立てて止まないのだろうと

勝手に信じきっているのである。

話題の4.5キロ、他の記憶に埋もれていたが

確かにこの年、最も美しい写真であったのを覚えている。

病気がちであった酒の大好きな友人E氏に

むりやり真っ先に進呈したのが、このカスミアジの写真だった。

 

一方、見た目はさておき、やたら美味しいので

実のところ白身のデブも大歓迎しているわけであり

中物デブロマンも決して捨ててはいないところが

実に身勝手である。

 

さて、思い出の重い魚を追いかけていても始まらない。

だが、死んでいった魚たちを忘れて良い訳もない。

彼らが生きた証を僕は持っている

一生持ちつづけ語りながら釣りつづけることが

僕の仕事だと、勝手に決めている。

 

今年も最高の季節がやってきた。

新たな釣友も沢山増えたので、沢山語らねばなるまい。

語るネタを沢山釣って沢山食べねばなるまい。


連休の週末、謎のBBQで釣友となった面々・・・

 

勝手ながら、そうせねばなるまい。

 


ではまた