イカがか?とも思える釣りの時

訪れたミノカサゴ・・・長男魂に火がついた


爽やかな朝の南大東漁港で

今一歩ダイナミズムというか美学に欠ける

イカ釣りに興じていたところへやってきたミノカサゴさんである。

慌てていたので、偏光フィルターの操作を忘れていたが

幸い直射日光がなかったので写りがよろしい。ツイてる。

 

しかしながら、やはり、磯へ行きたい

僕にとって、まず訪れるべき基本の磯があるのだが

その前に西側の海岸を一望できる塩屋海岸へ行ってみる。

すると道すがら、例年より少ないが、りんぷんのない

白い翼が透けて美しいアサギマダラをみかけた。

西の海は、思ったように穏やかだった。

穏やか過ぎるとチットモ釣れないこの頃である。

 

ふと、ちらほらと舞う蝶が気になった。

バイクを止め、何カットか挑戦するが、飛ぶ蝶は写らない。

で、長男は瞬時に考えをめぐらせ、策を講じた。

釣り何ぞは脳裏からぶっ飛んでいた。

 

画像は荒くなるが、ISO感度を上げ、シャッタースピードを

高速で切れるようにし、ピントは1mくらいで固定して

めいっぱい望遠状態にした。

そして、ファインダーでは追い切れないと判断すると

距離と方向を腕で調整しながら連射し始めた。

 

最初は何も写らなかったが、何となく写り始める。

でも、シャッターが遅いのか、カメラを振る腕が遅いのか

真ん中には入ってくれない上、ピントも合わない。

ネバってみたがどうも撮れそうにないので釣に行くことにして

バイクのエンジンをかけようとすると・・・

何回やってもかからない・・・

「仕方ない、じゃあもう少し撮影しよっ」ということで

再度撮影開始。

コツがつかめてきた。

多少、距離と位置が読めはじめた。

アサギマダラはしつこい蝶で、縄張りに僕がいると

威嚇するかのように接近してくる。

だから、寄ってくるときを狙って撮影するのだ。

そんななか、下草で休んだ直後の飛翔を捉えた!

でも、ど〜も、こう飛んでる感覚に乏しい。

完璧に飛んであるところを撮るにはもう少し修行が必要のようだ。

が、まあ釣りもあることだし

朝メシの時間にも間に合わなくなるとマズイので

エンジン始動を再起動してみたが、何をやってもだめ・・・

「なして、なしてなんじゃあ〜」と心で叫びそうになったが

「じゃ、押して帰るか」と心安らかに押していた。

釣り場からは少し丘を登ると、あとは集落までゆっくりと下り。

シートに腰掛けて片足でこぐだけで十分すすむ。

おもったよりズット楽チンである。

もちろん、目撃者がいないから足取りも軽いのだ。

こんなカッコ、絶対に村民の方々や友人には見られたくはない。

 

ぎりぎり朝食時間には間に合ったが

バイクは修理に出された。

どうもガソリンに水が混じっていたらしい。

今度のバイクは右に行きたい意志の強い、古株の頑固モノだ。

慣れないと、通りをフラフラ走ってしまう。

 

で、朝食をしっかり摂って

いよいよ基本の磯、部長釣場へ向かう。

そこでまた、アサギマダラ攻略に火が付いてしまった!

今度は数カットで、ど真ん中に捉えた!しかも完璧に空中!!

さすがはカメラマンの長男だけの事はあると

我ながら感心したが、釣りはサッパリであった・・・。

 

陽が高くなり、釣れないときは、洗濯に限る。

洗濯場の向こう側はN浜先生という大東の植物研究の

第一人者のお宅だ。

植物研究者だけあって、木も豊富、いつぞやいただいた

釈迦頭(しゃかとう)の木が洗濯場に接して二本あり

ここになんとアゲハが・・・

こいつはシロオビアゲハというらしいが、警戒心は強めだが

はやりテリトリーがあって、待っていると飛んでくる。

接近戦は難しいので、ピントをやや遠めの1.5mくらいにセット。

画面の端っこではあったが数カットで止めた!

自分のすごさに酔いしれつつ、さっそくアチコチで自慢していた。

いや、真面目に自慢してヨロシイ技だと思うのだが・・・?

 

オオムネ、蝶の撮影はマスターしたな

とすっかり思いこんでいるわけだ。

 

さて、こうして自身タップリになりながら

写真集のための写真を撮るついでに、東側の磯へ。

奇岩が青空に映えて美しい。

あまりに撮影に集中し、ふと腰を下ろしたところがナイフのような

岩が横から張り出していた・・・

むろん、お尻は三つ目の割れ・・・

まいったまいった。

ちなみに見えているのはパンチラではなく

インナーネットであるので御心配なく?

実は破れの左に小さなカギ裂きの修理跡がある。

コレだけデカいと修理できるんだろうか・・・?

お尻は案外硬かったのか、鍛えていたせいか(どうやって?)

パンツも見事に裂けていたが、ソレほどでもなかった。

イカ釣りに撮影・・・釣りはどうしたんだ!

と思われる向きもありましょうが

水温が低いと、僕の腕だと何も釣れません。

ゆっくりしたり、撮影したり、宿のお子様達の相手をしたりと

ノンビリするのも悪くはございません。


次週、そうこうしていると、T博士からお誘いがあり

新たにやってきた学生と共に鳥類観測に行くという。

すごい、すごいぞ!鳥のプロとバードウォッチングなど

断れようはずもない。

まだまだ釣りどころじゃないぞ!

当然、珍しい鳥だってメジロ押し・・・?


ではまた