号外

大東より帰還、一方・・・?

でなくて一報

 


前回は大東にいたのでサボってしまった。

島では島生活にシューチューしなくてはならないのであるから

向こうでのアップはしないことにした。だから、ちょっと号外で御勘弁。


今回は短い間しか行けない。

最初に暗いことを書いておくと、実は精神科へ通って治療中。

プチうつみたいなのだが、その心療が、なんと28日ではないか!

大安吉日だがアリガタ迷惑的な日程である。

 

したがって、なか四日しかない、ヒジョーに厳しい日程だ。

だから、飛行機は富士山の見える窓際をキープしてもらった。

だから、飛行機の中でも普段できないカッコイイえぐぜくちぶライフを

他の客に見せ付けるべく買ったマックで活動写真を見ることにしていた。

どーだ、出たばかりで巷の話題作らしいから買ってみた

「陶芸家にはうるさくしろ」の二作目

「ヒミツの三畳間?」というような意味の不思議な英名をもつ

DVDを携えていた。

(世間一般にはハリーポッターというらしい)

 

だが、前日までの生活が

ビョーキも手伝ってここ一ヶ月異常に寝不足であったから

最初の数分で、退屈とともに睡魔が訪れた。

(結局旅の間見ることなく、家に帰って見たが、退屈この上ない映画で

 もう二度と陶芸家にうるさくしろシリーズは買わないことにしたのだった)

 

さて、那覇空港の28番乗り場は、バスで移動するロビーで

普通のロビーのように、カッコ良く二階からチューブを通って

飛行機にエントリーするようなことはないから、一階だ。

ちょっとワビシイ地べたのロビーで、今度は大好きな

マトリクスを見ることにした。

(こっちのタイトルはなぜか訳さない)

 

そうすると、電池が危うい・・・どうしようか・・・と悩んでいたところ

横目でなにげなく認識できる、白いシャツのオヤジが接近し

隣に座るやいなや

「こんっちわ、また会ったがね!」と強烈な名古屋弁に襲われた。

げっ、ダガネダイバーズ首領、Y田総帥ではないかっ!!!

思わず、昔とった杵柄で

あんたの声はデカ過ぎるでぃかんてぇ、と返したくなるが

余計な事を言うと、更にデカくてネバい名古屋弁が返ってくるから

穏やかに「え!いや、あの・・・、こんにちは」とこたえたら

「なんか嬉しそうじゃないんじゃなぁい?俺らにおうてぇ」と

結局からまれてしまう。

 

直後、赤シャツで普段より一層赤顔のFカミ氏と

ちょっと去年より雰囲気がマロンとしたイメージになった

総帥の御令嬢がやってきた。

総帥はともかくFカミ氏はできあがっており

こっちも声がデカい。

ともかく、早くもこれで南大東の黄金週間の役者が揃った。

 

大東への機内では、幸いプロペラ機の

ターボブロップのエンジン音の方が

総帥やFカミ氏に勝るため、ことなきを得た。

 

夕方まだ日も高い四時ごろ宿へ。

が、しかし着いて早々

なにか名古屋的に問題発生か・・・?

俺は知らん、俺は関係ないぞ、俺は時間がないから

初日から釣りをするぞ、と

ロビーへ急ぎ、

前よりスリムになって一段とベッピンさんとなったエリさんに

一瞬目を奪われ言葉を失いつつも、ツツガナク挨拶し

さっさとチェックインを済ませて釣りへと出かけていった。

 

初日から釣りというのは

セカラシカこつ(せわしないこと)であるが

今回は、撮影だ釣りだ泳ぎだ、泳ぎながら撮影だ

友との再会だと気合が入って相成った。

 

宇宙一美しい海の色を持つ港

亀池港へまずは偵察だ。

 

おお、なんだこの賑わいは!?

写真手前に横たわる物体は魚なのだが

オッサンが釣り上げた魚をほったらかしにして釣りつづける。

これは、何かが群れているな・・・

40センチくらいの、初めてみる魚である。

シバラクすると、後ろから懐かしい声がした。

軽のワンボックスに搭乗する吉里社長と奥さんである。

いわずと知れたエリさんのお父上、お母上だ。

いわく、インドオキアジことヒンガーガーラで

刺身も美味いが煮付けも最高という。

タクサン釣れるからやってみてはとすすめてくれた。

 

だが、餌に付いた魚はルアーではナカナカ釣れない・・・

はやりジギングも不発であった。

 

夕方までまだ時間があるので、妙にシケ気味の海を察し

安全でゆっくり釣りできる定番ポイント、部長釣場へ。

西側は案の定ベタ凪ぎに近い。

この何年もこの調子だ。東側からウネリがぶつかり

島の北と南の港辺りまでウネリが強い。

一方西側はベタ凪ぎで、回遊魚は現れない。

 

予感通り

焦ってバタバタと釣ってはみたものの

夕方までルアーを追う魚の姿はなかった。

けれど

水平線に沈む夕日が、ちょっとだけ心を休ませてくれた。

「夕日かあ、ずいぶん久しぶりだなあ」

一年365回も沈んでいるのに、なかなか見られないとは

不思議なものだ。

 

まあ、水平線に沈むのは別格だが。

いつものように、帽子を脱いで

「ありがとうございました」と海に感謝の言葉を告げ

頭を下げてから帰路についた。

 

さて、たった四日間、何を巻き起こせるか楽しみであった。


次回予告?

次の朝、宿で情報をゲットして港へ行ったが

魚はかからず、5センチ以上もある謎のプルプル物体が・・・

ポン酢もしくは黒蜜でもつけてツルルンとすすると

トコロテンよりずっと美味そうである。

二本の触手が微妙だが・・・

 

一方

カタイ磯釣りばかり目指して来たが、コノ物体を機に

長男の心に何かやわらかいモノが芽生えてきたのか・・・?


ではまた