日本の最新軍事力、富士総合火力演習を見る・・・


わが誇るべきオヤジ殿は元自衛官である。

そして、最近耳が遠い。

理由は、昔、火砲を撃っていたからである。

155榴などを撃っていたのであった。

 

155リュウ(榴)とは155mm榴弾砲という。

歩兵、戦車隊の後方支援として地上制圧の

勢力確保のために、兵員が乗りこむ前に敵火力や陣地の

勢力を抑えこむために使う、曲射弾道(野球のフライ的)火砲である。

 

ちなみに砲と銃の差というのは、弾頭の火薬の有無にある。

あたってボーンっ!と爆裂するのが砲、バシッと穴が開くのが銃だ。

ちょっとヤヤコシイが、

最近はバシッと穴をあけてボーンっ!とやるヤツもあるが

爆裂するので砲である。

機関銃と機関砲の違い・・・とはそういうことだ。

 

じゃあ使い方は?というと

銃弾は当たって初めて威力があるのだが、砲弾はあたらなくても

近接信管や、時限信管によって、敵の近くで勝手に爆裂させられる。

 

そういう詳しさは、防衛一家である我が家では、日常会話であった。

前述の内容は、ずっと子供の頃にオヤジ殿から聞いたことである。

 

加えて、ちなみにフライ的な榴(リュウ)弾砲とは反対に

野球のライナー的火砲とはカノン砲と呼ばれるものが代表。

「加濃砲」と日本語で記述するが

口径より砲身長が10倍以上ある砲で、

かつ直射弾道(ライナーです)の火砲をいう。

でも、どういった使い方の差が生じるかは習わなかった。

思うに、直射弾道は初速(発射当初の砲弾速度)を活かせるので

敵陣の装甲やら陣地の隔壁が厚い場合に、物理的(慣性力的)火力を

ぶつけられる利点がある。

フライはヒュルルルっと撃ち上がって、落ちていくが

ライナーはビューんと飛んで、勢いが落ちないまま突き刺さる

そんな感じだろうか。

 

まあ、あれこれ、そんなこんなで妙な知識を標準装備する長男だが

今回の火砲の実射をマノアタリにしたのは初めてだ。

ドムっという衝撃波と音波が同時にやってくる

火砲の感覚は、例えようもない、恐怖の感覚であった。

耳に感じるのは、大音響と共に、衝撃であり、瞬間的風圧だ。

音もすごいのだが、全身に感じる振動がものすごい。

「こんなものに狙われたら、敵も見方もあるもんか」という感覚だ。

的(テキ?敵?)の向こうに見方が居ても、敵が居たらブッ放つ!!!

すると、その向こうに居る見方とてコッパ微塵だ・・・

アフガンに米軍が砲撃を加えた現実を体感した感じだ。

市街戦にハイテク兵器・・・効果もあるが・・・強烈な効果に

市民も避けきれない・・・当然だろう。

ドムっと聞こえたら、120mmの戦車砲が

たまたま自分のほうを向いていた・・・

自分の前にはゲリラが居て、そのゲリラは良く見ると

お隣の〇〇さんじゃないのっ!!!という具合だろう。

タマッタモンジャナイ・・・んだろうな。

お隣さんを突きぬけて我が家もマキゾエ・・・なんざ

戦時では茶飯事だし、自軍ですら誤爆・・・というのも

いまだに茶飯事だ。

人間は闘争本能をムキダシにしたとき、判断より勢いであった。

市民も軍人も、なぜかニックキ敵になる訳だが

そこには、小さな子供も居たりするのでいかがなモノか。

アフガン、イラク攻撃・・・ニュースの向こうで

ズイブンと人が何がおきたか分からず亡くなられていたのだ。

我が国・・・なんて遠い存在ではなく

我が弟がそういった勘定論&感情論優先の意味不明な攻撃に

自衛官として荷担させられるなど、絶対に反対である。

我々は今、信用経済ですら粉飾決済で欺いて失敗し

株価の没落した米国に対し、なんの義理と人情が必要だろうか?

やはり、自分の利益のみ最優先といった、歴史の無い集団には

ハジも文化も無いのだと知るべきなのだろう。

北朝鮮もヘボな独裁政権で、カネカネカネで恥さらしな東洋民族だが

チカラマカセを主張した白人が、口約と違った実情で

チカラを失いつつある姿も、十分に恥を知るべしと、一喝すべきである。

歴史ある民族として、人類として、大切なことだ。

 

ところで

今回の火力演習のなかで

メチャ混みの雑踏をかきわけて撮影したカットとは

対戦車ミサイルの命中&ブッ刺さりである。

接近中

更に接近中

的まで後少し

当たった!!!

突きぬけて向こうの丘へ・・・

ミサイルは演習用で爆裂しないように空砲のようだが

推進力の燃料は普通に搭載される。

で、タマタマ事の顛末をとらえたのが長男のカメラであった。

当たったあとも

柔らかい相手だと、突抜けてマダマダ後ろに飛びつづけるのね・・・

ミサイルや砲弾の恐ろしさを、なんだか不思議な瞬間に思い知る

長男であった。


ではまた