物欲の快道を・・・


風の中のすぅ〜ばるぅ〜、砂の中のぎぃ〜んがぁ〜♪

デジカメが生まれてドレホド・・・というほど経っていないが

コンパクトデジカメの開発がバブル時代以前から続いていたのは

Windowsが日本に上陸する前からパソコンの現場にいた僕も

うすうす気になっていた。

プロXで電子スティルカメラ開発の激動期をテレビでマノアタリにし

デジカメの先見性を見抜いたエンジニアを尊敬するばかりだ。

でも、まさか今のようにフィルムを追い越すとは当時は思わず

確実に追い越すと確信したのは数年前、100万画素つまり

メガピクセルカメラが登場した頃だった。

だが、まだまだこれからである。

暗闇でも明るく写り、あるいは、プロ用フィルム一眼レフでも撮影できない

高速連射をこなし、動く被写体も自動で追尾し、自分撮りのときは

自動でこちらをむていくれる・・・などハイテクは限りない。

一時はビデオカメラに押されたのだが、ビデオカメラが

絶対にデジカメにカナワナイところがあるのだ。

それは、撮影する行為が長すぎることだ。

つまり、撮影者自体が、現場を楽しむことなく撮影者になることは

本来誰も望んでいないことである。

この課題は、撮影しながらヒタスラ遊べるカメラ

すなわち、軽くて邪魔にならず

撮影していることが目に付かず、半日以上まわしっぱなしでも

電池も切れないなんていうのができれば別だろう。

いくら撮影が好きな僕でも、撮りつづけるのだけではつまらない。

自分が参加している空間を雰囲気というか

空気ごと切り取るのが面白いのだ。

 

さてさて、ウンチクはさておいて

先週末、非常に体に毒な物を見てしまった。

うちの近くにはアレコレ大型店ができる気配であるが

家電のコジマという安売り店が開店した。

まあ見た感じ、釣具店で言うと上州屋さんというかんじ。

安いものを数多く置いてある・・・

通には品揃えが安物過ぎて物足りない店であった。

高級品は少しだけガラスの中にあったり、注文だけである。

なぜだか高級品はちっとも値引きがない、といった有様は見事共通だ。

 

そうした中、もともと古くから?あるユニーサンテラス日吉・・・という

しみじみとした時代を感じさせる大型ショッピングセンター型スーパーが

静かに営業しており、時おりしも、その一階にある、奇妙にマニアックな

品揃えが楽しい、カメラのキムラが改装を終えていたのだ。

カメラさえ滅多に売れそうにない、フィルム現像だけでやっているような

小さな店構えだが、意外にも発売当初の128MBスマートメディアや

安くて手ごろなカードリーダーを売っていたりして、実に惜しいところで

流行りにくいお店であった。

心の底では応援してやまない長男であったので

安物に食傷気味な気分の口直しに訪れてみたら、アレがあった。

まさか、一眼レフデジカメが小さなお店にあるとは思わなかった。

そんなのビックカメラでも渋谷新宿池袋くらいしか置いてない。

マジマジと見ていたら、みるだけでも・・・と悪魔的お誘いが・・・

 

「あ・・ども・・・じゃあ折角だから、あのD100を・・・」

言わずと知れた、満を持して発売されたニコンの普及型一眼レフだ。

「ん?・・・かるい・・・」

連射枚数こそ少ないものの

キヤノンのD60より100g軽く、5万円安く、撮影感度も100高く

電池も長持ちで、更に旅先ではアルカリ単三乾電池6本でも動く。

キヤノンと全く違ったカメラ哲学で作られており

シャッターは限りなくソフトで軽い。

操作系もアナログらしい配列で、やや古臭い思想も感じるところがある。

こ・・・これがニコンの魅力か・・・

 

はまった・・・

 

はまっちまった・・・

 

手にとっちゃイカンのである。

頭の中では、ニコンのレンズは純正のアレとアレが買いで

ドライキャビネットに入らないから・・・どうしよう・・・???

しかし、北海道に行って車で長旅するなら断然ニコンだな電池使えるぞ

などと奇妙な計算が瞬時に緻密にめぐり尽くされていた。

 

最近、職場が変わって、横浜国際競技場の近くになった。

サッカーでは賑わった小机駅の次の駅が職場だ。

小机駅から家に向かって一駅で新横浜駅である。

早く会社を出た日は、健康を兼ねて?新横浜で降り

東急東横線の大倉山駅というところまで歩くことになっている。

 

東急東横線

横浜方面

■菊名−■新横浜−■小机−■鴨居→八王子方面 JR横浜線

|        

■大倉山 ←←

■綱島

■日吉(我が家の最寄駅、嫌な客を楽しむベスト電器もココ)

渋谷方面

 

互いに交わる路線を乗り換えずに歩いてショートカットするイメージだ。

だが、矢印で示された歩行ルートには

・ビックカメラ新横浜店

・ホームセンター大興

・PCDEPOT(パソコンアウトレット店)

・上州屋

・キャンピングカー&ログハウス販売店

・港北警察署

・おまけで税務署

など魅惑のスポットが林立する道なのである。

名づけて物欲快道・・・どんなに疲れていても足取りが妙に軽い・・・

あれ・・・自然に足が店の中へ・・・

そうこうしているうちに、いつもと同じような時間になりつつも

日吉駅に着くと、ベスト電器でヤナ客を演じ、百円ショップと

デパイチ(通常はデパ地下、食品売り場)でお買い物など

やたらにハシゴしてしまうのであった。

もちろん、その足で帰宅途上のコトブキヤ酒店に寄る事も普通だ。

 

・・・・

 

コトブキヤはコトブキヤで何かある。

先週発売されたばかりの、一番絞り樽生・・・つい買ってしまった。

生、なぁ〜にが生だ!ぜ〜んぜん缶のと変わらな・・・・んっ!

違う!!!全然チガアウっ!

いつも、飲み屋さんで飲んでいると環境も心持ちもちがうので気づかないが

ずっとコクがあり、甘味も強い。味わいも深い。

お〜っこれが生かあ、と納得であった。

別に宣伝しているわけではないが、家庭内ビールの美味さ、ココに極まれり

そういった感じである。

ただ、長男最大の失態として、枝豆を買い忘れたのは油断しすぎである。

どんなに走りで高くても、やっぱりうまいビールには

ゆでたてハフハフの枝豆!なのだ絶対に・・・

・・・・

ではなくて、こういうのに、つい乗ってはいけないのである・・・。

こういうのを買うと、1.5リッターの缶も一日で無くなる。

聞くところによれば、樽生とは、飲み屋さんで頼む「ナマ大!」などのことで

フィルターが違うらしい。

昔は保存に適する品質にするのに火入れをしていた。

つまり、固形物をろ過したあと、一瞬熱くして、ビール酵母を殺していた。

だから「生」ではなかった。

缶ビールで生が作れるようになったのには、ろ過装置の進化があったらしい。

ハイテクフィルターによって、酵母までろ過できるようになったのだ。

だから缶ビールなのに生であり、半年前の中元の一番絞りが、冬でも

そのままの味でいただけるのである。(正確にはちょっと古びた味だが)

 

ともあれ、新横浜ではニコン製品に近寄るべからず

帰り道では、コトブキヤ酒店に、ふらりと入る体質を自重(じちょう)すべし。

 

こんな過酷な生活に体力を失わないよう

新たなる珍妙スタミナサラダ登場!!!

夏のゴーヤ&オクラサラダっ!!!

ツナ缶を使わないで、カツオのナマリ節を使うところがミソである。

ウマミがすばらしい上にすっきりとして、脂は無いがふくよかな味わい。

あれこれユルイ長男だが、オクラで糸を引くサラダを食べて

元気だけは爆裂である。

この元気は、購買意欲のためにあるのではない・・・

本来は結婚目指して頑張らねばならないエネルギーのはずだったが・・・

玄海灘でヒラマサが呼ぶ声に、今は耳を奪われてしまっている。


ではまた