アテになんかしてない・・・でも買えば確率ゼロじゃないぞ

当たったらどうするか、今からまめに考えておくことにしよう


くじ運というのは、長男次女老若男女ところかまうことなく

等しく第六感と日頃の行いによって決定されるというのが通説である。

僕が若い頃は、富くじとよんで、神社の境内で

目隠しした、着物の似合う日本男児憧れのくじクイーン嬢が器用に

ヒトヒロの竹竿の先をつかって当たりくじの番号の木札をはさみ出す

というのが風情であった。

今の「組」にあたる部分は番号ではなく「鶴」「亀」といった

おめでたい動物で事足りており、それに続く番号も四桁だったから

ズイブン今と比べたら確率が高かったものだと、しみじみ思う・・・。

あのときの小判、一枚でも残ってればズイブン価値は上がっているのになあ。

四捨五入して40歳ともなれば、それくらい昔から生きていても

不思議ではない気分になりそうなくらい、重々しい。

「シジュウ」という響きが、日々心にこだましている。

やがて、こだまが小さくなり

ついにフッと消えた瞬間、四十五になっていることだろう。

四捨五入したら五十だ

さらにアドバンスして四捨五入すれば百ではないか。

もうオジイ以外のなにものでもない

農業でもやってなければ税金食い、医療費食いの

社会のお荷物状態になっているだろう。

オオなんとオソロシや、くわばらクワバラ。

 

歳の話はおいておくとして

節制して毎朝毎晩自炊し、ささやかに南大東釣行くらいしか

贅沢しないのだが、一向くじ運は変化がないかと思っていた。

2年前、小笠原から帰ってきたときに、上州屋のスピードくじで

9000円分の商品券が当たって以来である。

「おめでとうございます。」のノシ印刷封筒が、案外嬉しかった。

けれども

千葉で買ったサマージャンボも大阪で買った年末ジャンボも当たらず

今回はたまたま販売終了間近に仕事で渋谷へ行ったときに

小さな駅前売り場にピンときて(販売期間切れにピンときただけだが)

買っといたドリームジャンボ20枚である。

毎回、続きとバラを10枚づつ買うので

かならず、末等が2枚は当たるわけだが

それをワザワザ換金に行くのは、どうも恥ずかしく

ケーキ良く真っ二つに裂いて捨てたものであった。

照らし合わせは、一等からやるのが男らしいのである。

今回も一等、前後、二等・・・全然当たってないので

捨てようかと思ったが、一応よくよく見てみた。

すると・・・五等、六等が当たっており、末等の七等と合わせると

総額13600円になるのだ!

おおっおおおおっ、9000円を越えたぞっ!!!

しかも現金じゃあっ!

これで、今年のくじ運は完璧に使い果たしたろう。

三年分だったらどうしよう、いや一生分だったらどうだ。

いざ20枚買って3枚当たると言うことは、打率一割五分である。

 

だが、これが二等、三等あたりだと、どうだろう。

 

一等が当たれば、会社はおろか横浜などおさらばである。

会社が嫌いなのではなくて、今の仕事でも、会社では限界がある。

やりたいことに手が届きそうにない、もどかしい。

一方横浜はストレートに嫌いである。

空気がマズイ、ホコリっぽい

食べ物がマズイ、おのぼり根性なヤツが多い。

海が遠い、車が渋滞するなどなどあげたらキリがない。

やっぱりあらためて考えても、とにかく都会は大嫌いだ。

 

前後賞で五千万円、二等で一億円

これなら二等でもスッキリと辞められる。

前後賞だと2枚は当てなくてはならない。

 

ならば、前後賞が当たったとき、もう一枚アテに行くのだろうか?

いつまでたっても当たりそうにない。

 

じゃあどうしようか・・・。

 

家を買うのだろうか。

思ったとおり、富士山が危険になり

(観光客が来なくなるから触れたくなかったらしい)

今はそれだけで、また他を忘れようとしているが

関東大震災もとっくに来てもよい頃である。

富士山が噴火したら、風向きによっては横浜も5メートル以上

火山灰が降るかもしれない。

もちろん、それは一時なら大したこともなかろう。

しかし、いったん火のついた富士山が

そう簡単に治まってくれるのだろうか。

天気が良い日でも洗濯を干せないし、窓をあけて涼しい風に

ビールをグビグビやることもできない。

雨ともなれば、火山灰で排水溝が埋まり、すぐ足首まで

水が来てしまい、会社へ行くのもおっくうになる。

イッチョウラのスーツも台無しだし、足元どころか

黒い雨が、ワイシャツもかばんも真っ黒にするだろう。

それが何年も続くのである。

天気予報には花粉情報に加えて、火山灰情報も加わるわけだ。

火山灰が海に流れ込むために水質も変わり

魚も住めなくなるかもしれない。

車の上には常に火山灰が乗りっぱなしにもなってしまう。

車用のテント屋がニワカにもうかりそうである。

テント系株買いだな・・・ココだけの秘密だ。

ところで、集めた何十万トンもの火山灰をどうするんだろうか・・・

富士山名産の火山灰として、核実験の国フランスへ

ボジョレヌーボーを運んできた船に乗せて送り返すのだろうか。

これで、良いブドウを育ててくださいと・・・そりゃいいや。

「死の灰よりはよっぽど栄養豊富、人畜無害!」

というキャッチが実にふさわしい。

 

こんな程度しか想像はつかないが家は要らない。

 

だが、貯めておいて、チョットづつ使えば、十分一生食っていける。

年収100万円もあれば本来暮らせるのだから5000万円もあれば

50年間、海の見える田舎でユッタリと十分暮らしていける。

うーむ、前後賞5000万円でも辞めてもいいなあ。

 

2年後のペイオフ(金融機関が破綻したとき

貯蓄が1000万円までしか保証されない)に備えて

分散して貯金しておけばよろしいのである。

まあ、不況とデフレはそうそう治まりそうにないので

物価もそれほど上がるまい。

 

あと五十年後・・・か。

海面は上昇して、日本は老人地獄になっているだろう。

右を見ても左を見てもジジババグレー一色。

もう、今更シルバーシートなど必要ないかもしれないが

その時代は3桁イカないで座るとワカゾウあつかいされ

追っ払われるかもしれない。

100歳行かずに死んだら親不幸だの夭逝だの影口きいてばかり、

ろくな葬式にならないのだ。大往生も楽じゃない。

車の安全基準もズイブンかわり

時速100キロで10トントラックに側面衝突を受けて高速道路の下へ

落下しても、乗っている卵が割れないような風になっているのだ。

お買い物帰りに事故など、日常茶飯事、その程度で事故とは呼ばない

安心で安全な世の中になっているだろう。

急に寒くなった秋口などは、脳溢血の頻発で救急車が足りず

交通事故くらいでは救急車をつい使ってはならない・・・なんてのも

ありえないとも言いきれないなあ。

 

ともあれ、一等、前後賞、二等合わせて

なんとこれまでの一等狙いオンリーのときより

6倍の確率で当たることになる。ジャンボ系宝くじ様様だ。

今回の当選分ならば、支出を差し引きしても7600円

25枚買っても若干のお釣りが来る。

ボーナスが入ったら、もう20枚買って、今度は45枚で

挑むことができるではないか!

つまり、これまでより、都合13.5倍も確率が向上することになる。

 

今度のサマージャンボ、絶対に買いである!

 

チナミに5000万円あれば、16万枚の宝くじを買って

あまったお金で

新しいカルディナ(バンじゃないぞ、ワゴンだ)に買い替えて

その上、一度南大東へ行ける。

そういったウハウハで左ウチワな熱い宝くじライフがまっている。

わ、悪くねえぜ。

  

さあ、生まれて初めて換金に行くぞっ!!!

四捨五入してシジュウになる前にっ!!!!!

(低額でも、本当に当たっている)

そのために今週はゴロゴロリーんと、昼寝でケーキづけだ。(先週もだ)

「Zzzzz・・・・ZZ・・・・ZZZ・・・

   ん〜札束の山だ・・・あれ・・これハズレ券の束の山だ・・・

                  ん〜・・・う〜・・・重いよぅ・・う〜・・・Zzzz」


ではまた