久しぶりに、実家へ電話。

話しの成り行きで、今回は「嫁さんはまだか」という話題にはならず

「メールくらい、もうそろそろマスターできたろ」という攻勢に転じた。

 

デジタルディバイド(ゼロイチ的パソコン系知識あるナシ世間分断現象)などと

いったことがささやかれたりする現代。

僕自身は自称「心のデジタルディバイダー」として

日夜デジタル的にコレはオッケー、これはNGなどと

憧れの「長男の鏡」を目指し、様々に難解な事柄を

テキパキ白黒つけていくつもりであった。

が、行きつくところ

「アリアリで行けばアリかな・・・でもナシナシで言えばナシかも・・・」といった

実に、「常に人間らしくありたい」というマジメな心も持ち合わせているために

ゼロイチ的判断・・・より長男の気持ち優先・・・となってしまっている。

 

しかし、アレほど、常に自分を磨け!と叫んでいた先輩方が

急にパソコン、ケータイ如きに降伏する姿を、優しくユルすわけにもいかないのだった。

 

難しいんじゃない!覚えようとしても、年齢からして覚わるわけないじゃん!

アレほど言っていた「体で慣れろ!」を実践してみ!と激励しているつもりなのだ。

 

しかして

あの堅い頭のオヤジ殿がついにメールに着手したらしいのだが・・・

「メールってオマエ、文字を入れた端から(ほし)になるんじゃから

 どうせいちゅうんじゃ?それ以上、わからんワそんなモン・・・」

 

「・・・・・・・」

 

心の声が

「来たっ!夫婦そろって、ボケたっ!もうかよっ!!!

 けど、まだ70イッテナイじゃろがっ!!!!」と叫んでいた。

 

すぐさま、長男サポート回路が働いて

「そんなら、今すぐ、ジャンボ宝くじをなんとしても当てて

 家族揃って小笠原へ引越し、なにげに海水浴へ誘って

 サメの餌食になってもらい、ボケのまま暮らすよりは

 ズッと自然に優しい、おそらく最良のイキ方を実行すべし!

 これしかない!!!これぞ、優しい長男の究極プラン!!!」

といったごく自然な発想・・・がアウトプットされるかに見えるだろう。

しかし、数秒後、原因究明回路が先であった。

そう、そうなのだ

パスワードであった・・・。

オヤジ殿夫婦にはパソコン歴がない。だからボキャブラリーがないのだ。

だから「*」(アスタリスク)が表現できず、いきなりメルヘンな表現で

「星になった」としか発言できなかったのであった。

まあ、この長男とて最近まで「~」いわゆるニョロが

なんと言うか知らなかった。

過去、パソコンデザインを仕事にしていながらなのだ。

よくある個人のディレクトリを

プロバイダーのUNIXサーバーで割り当てる時に発生する

ホームページアドレスのユーザーディレクトリに冠される意味不明な記号だ。

これはチナミに「チルダ」という。

これを聞くと黒い三連星の名ゼリフ

「俺を踏み台にしたァっ!」や「マッシュ、オルテガ、すまーん!」といった

ジオン軍のドムの勇姿(機動戦士ガンダムより)を思い出しつつ

アムロが叫ぶセリフを思い出す方もおられるのではなかろうか。

(念のために記すと「マチルダさーん!!!」である。)

まあ、それはさておき、他に難解な記号としては

:  コロン

;  セミコロン

$ ダラー

_ アンダーバー

/ スラッシュ

\ バックスラッシュ

Tab タブロイド

などのほかにも

SysRq システムリクエスト

PgUp ページアップ

PgDn ページダウン

Esc エスケープ

など、当たり前に見えて人に聞けない名称がアフれている。

実に不人情な記号たちであるが、ヨーロッパ各国仕様を担当した僕も

わからんモノがたくさんあるのだから、デジタルディバイドなどと

ひとことで一刀両断してよいはずはないのである。

 

閑話休題

 

ズイブン前、僕の職場の写真好きより

リバーサルフィルムをいただいた。

覚えていらっしゃるだろうか、僕はこう見えても???(見せていないかも)

2000年、松下通信工業株式会社、公式30歳以上腕立て伏せチャンピオン!

なのであった。

その賞品が、誇らしくも使用頻度の少ないキヤノンの名機

目線の向きに応じてピントを合わせる画期的視線入力を有する「イオス55」

であった。

我が家で最高の画像を撮影できる光学機材(カメラ)である。

ついでに最近、レンズを買ったので嬉しくなり

試し撮りするのに、アリガタキいただきもの高級フィルムをりようしたのだった。

はたして

その実力は想像以上!

通常我々が使うネガフィルムでは出ない鮮やかな色合いが見えるのだ。

こう、なんというか、目の前の薄霞がとれた、やっととれた!そういう感じだ。

けれど、ISO(ASA)100というのは感度が低い。

フィルムというのは感度が低いほど粒子が細かいため

繊細な映像は、感度が低いフィルムで撮影するのだが

一般的にはズームレンズを搭載したイワユルばかちょんカメラで使う時には

ISO400を使うのである。

ズームレンズは宿命的に光を受け取る性能が低いので

そのぶん感度の高いフィルムでないと、露光時間をとられ

シャッタースピードが遅くなるので、手ブレした写真となってしまうのだ。

そのぶん、お気に入りとなった写真を大きく伸ばしたとき

ブツブツとした感じになってしまう弱点があるのだった。

しかし、あくまでもそれは通な見方であって、

最近のISO400は非常に粒子が細かくまず普通に使う分には十分過ぎる性能だ。

・・・・

いかん、ついカメラマンの親の影響が出てしまった。

フィルムはさておいて、問題はレンズである。

デジカメと同じように近くをアップで撮れるレンズを安く手に入れたのだが

これがピントの合う領域が数ミリ単位なのだから、息を止めてもピントがズレる。

やっとの思いであわせたのがこれだ。

やっぱり雨止みのタイミングでは屋外でもずいぶん暗いのだ。

わずか1センチもない花がズイブン綺麗に撮れるものだ。

田楽にモッテコイの葉ブリ、木の芽(山椒)で、左のしずくにピントを合わせた。

こりゃどこに合わせたらよいか分からなかったが、問題は合わせてもわずかな風で揺れることだ。

うーむ、こうしてみると、うちの庭先も悪くないものである。

もうすぐガクアジサイが咲きそろうので、要チェックだ。

 

デジタルと言うのは、このように美しいアナログ写真も写し取ることができる。

問題は、使う人次第だ・・・などと枯れたことはもう言わない。

使おうとする人が使うべきで、使おうとしない人は放っておいても生きていける。

そういう世の中が良いんじゃないだろうか・・・。

 

とりあえず、星になる・・・現象は解消して、ファクスより美しく安いメールで

デジタル写真をヤリトリできる家族を目指して、ちょっとばかり力んでみる長男であった。


ではまた