つい、高級なフィルムスキャナーを買ってしまった。

というのも、先日の南大東のデジカメ写真がどうも一部気に入らず

かといって、フィルム写真も今ヒトツである。

良い写真が撮りたいというよりは、イメージと違うのだ。

なんというかこう・・・納得がいかないのであった。

 

ふと、思い出した。

特別気に入っている小笠原の写真がキズ入りとなり

見れば元気のでる爽快な写真だが今となっては現像にも出せないのだ。

それはつまり、二度と再び撮れない写真であった。

 

母島の中心集落、元地地区から3キロ程度しか離れていない

南崎に行ったときの写真だ。

ようやく梅雨が晴れた頃、その夏初めてではないかという

積乱雲が水平線に涌いているところであった。

南崎は、距離こそ歩くのは2キロだが、デコボコの山道を

本当に道かどうか分からぬまま、ひたすらに南を目指すのだ。

好奇心が災いして、途中の湿地帯とか

アチコチ寄り道し、ヘロヘロになりながら2時間もすぎたころ

ようやく汗だくで登ったのが南端の丘、小富士である。

富士とは名ばかりだが、しかし、富士の名もまんざらではない。

事実、周囲に何もない太平洋深海から屹立するその頂点である。

日本国土の南端は波照間だが、とりあえず

小笠原諸島最南端、もしくは東京都最南端の記念すべき高台であった。

しかも、もうひとつ条件をつければ、一般人可住地最南端で

実は更に南には火山島の南硫黄島にはカナリの自衛隊員がいるという。

とはいえ、ここでの爽やかな風、素晴らしい見晴らしは

一生のうち、他に味わうことのないであろう爽快なものだった。

そこでのワンダーショット?が、なんとスキャナーのために

キズが入ってしまった。

 

その見晴らしの爽快さたるや想像してみて欲しい。

苛烈な夏の午後の炎天下、3時間草むしりし

ようやく終わろうとして部屋へ引き上げようとするとき

汗かきついでに、明日の粗大ゴミのソファを出さねばならなくなり

ナゼか一人でようやくズルズルと引きずって門前へイジェクトし

不思議と無事、作業を終え、シャワーを浴び、冷蔵庫に手をかけた瞬間

豆のスジむきを言い渡され、せっかくの風呂上りの汗をぬぐいながら

夕暮れの縁側でボール一杯のスジをとり、夕日を見つめながら

千秋の思いで千秋楽の土俵を見ながら複雑心境でシミジミ口にしする

キーンと冷えたピルスナービールの十倍は爽やかであった。

 

ましてや、爽やかさもさることながら

行くことすら難しいのだ上に、その雲は二度と撮れないのだ。

その雲の凛とした姿こそ、近くの行きつけの床屋の奥さんも

気に入ろうという逸品?であった。

傷が入る前に2Lサイズに伸ばした写真が今も店内に飾ってあるが

散髪に行くたびに、たちまち悔しい想いをするのだ。

「もう一枚、なぜ2L無料引き伸ばし券がなかったのか」と・・・。

 

およそ2年が過ぎ、その想いがワダカマリの常連となったころ

たまたま、デジカメの新製品の情報を見ようとNikonのHPをみたら

コンパクトで4000dpiという高性能のフィルムスキャナーを発見。

迷わず購入に至ったのであった。

しかし、衝動と言うのは、なにかしらトラブルぶくみである。

スキャナーが入荷する二日前、キャノンがほぼ同じ性能で

ほぼ半額の10万を切る製品を出してきた。

まあ、一概に全部同じではないので、それなりに自分を納得させ

いざ、組み上げようとすると、部品が余る・・・。

あろうことか、IEEE1394ボードを同梱したセットだったため

ダブってしまったのだった。

よりによって買ったのと同じものが入っていたのだった・・・。

片や半額でSCSI&USBのダブルインターフェイス、

こっちはIEEE1394のみであるが

性能的には、どうがんばっても先の二種ではIEEE1394の敵ではない。

いざ使ってみると、Macでも、Winでも普通に動作する。

これはイケル!と思ったのはほんのわずか。

思ったような画質を出そうと思うと、一枚30分はかかるのだ!

まあ、オーバー画質を追求して入るのかもしれないが・・・。

回を重ねると、良い画質になるという、だから×16で撮ろうかと・・・。

 

出来心は、やがて標準となった。

 

スキャンは半分程度のようで、その後は色々アレコレと計算するが

これはキズ取りとか、ASA400のザラツキをやわらげる処理を

加えて入るためで、パソコンの性能による。

そして、それを指定した僕のせいによる・・・。

おもむろに完成したスキャン画像を保存すると・・・

これまた数分かかるのであった・・・・・・・。

Windowsにやらせるとその間何もできないので

久々にMacintoshG3の登場だが、いいんだか悪いんだか複雑だ。

それに、時間がかかるのにかわりはない。

 

これではアマリにも人生の無駄遣いだ。

二度と撮れないよりも、二度と来ない、この残り少ない34歳の

五月の晴天はどうなるのだ!!!

もう2ヶ月も立てば、僕は四捨五入するとシジュウである。

おおっ!なんという間違いをっ!

(ちなみに、MacとWinはカラーパレットが異なるが

 これはカラーマネージメントによって克服できるから安心安心・・・)

しかし、風景は、キズをものともせず見事に復活!

(完全復刻データを見せたいが数メガになるので、今回はこのくらいに・・・やっぱり積乱雲はいいなあ・・・)

 

先週、生まれて初めてバリウムを飲んだ。

胃カメラ同様、ゲップを我慢しろという、非情な仕打ちに

惑いながらも、その午後は下剤を飲んだまま横須賀出張だ。

そんなことは、どうでもいい。

出るものは、悩もうと、焦ろうと出るものだ。

しかし、その日の検査には人生の上でとても大変な数値が出ていた。

視力「左1.5<」、「右0.9」・・・

1.5の横に有る「く」の字はそれ以上と言う意味だが

右目がついに、1.0を切っている。

僕は人生そのもの修練だから?目も修練しており?

自分で水晶体を膨らませたり、薄くしたりできる。

(確かに練習した、今考えても何のためか分からないが・・・)

だから、ピントの問題ではないから、近眼とか遠視ではない。

おそらく、乱視だろう。

高血圧記録170オーバーとか、体重65キロ超えなどは

なせばナントカなるもんだが、乱視はどうも長男の修練で

手に負える相手ではなさそうである。

夜遅くまでパソコンやったり、睡眠不足だと出るのだが

これほどとは・・・。

今週からちょっとパソコンの利用は少なめにしなければならない

そんな矢先、出来心からスーパー高画質スキャンをしなければ

ならなくなってしまった。

スキャンしたい画像は山の様にあるぞ・・・・・。

そうだ、去年は液晶を買い換え、一ヶ月あまり、HP制作を休んだ。

だが、たとえ今休んでもスキャンしてしまう・・・。

とはいっても、控えよう、すこしでも、一秒でも・・・

そうだ!買って半年経つのに

まだ開封していないTOEIC650点マスターソフトも

「コレコレ、うかつに手を付けてはイケナイよ」という

神の有り難き思し召しに違いないだろう・・・きっとそうに決まっている・・・。

 

健康のため

写真の撮り過ぎとスキャナーの高画質の追求には

気をつけましょう。

とるものもトリアエズ

このパッチリしたおメメのために気をつけるぞ!!!

しかしっ

コノ程度でデジバカか?と思われる分にはサニあらずっ!

果てしない野望が待っているのであったが

このテーマで新たなコーナーを作りたいなあと思いつつも

視力のこともあって、本日はこの辺にしといたろか的状況であった・・・。


ではまた