銀塩フィルムカメラとデジタルカメラ、どっちが、どうスゲーのだろう・・・


黄金週間を前に、デジカメの新製品が発売されるようだ。

しかし、ボーナスまで待たなくてはいけない

なぜなら・・・

本当にデジカメは自分にの人生にとって正解なのか?

ということもあろう・・・(人生と言うよりはフトコロ具合か?)

それはそうと、発売とは実のところ、発表より下手すると

何ヶ月かおくれなんてこともザラな世界だったりするのだ。

まあ表立って言うと角が立つが、他社より優れた製品を

先に発表しておいて、買い控えさせる効果があるように思う。

でもそれ以上に最近は競争が激しいので

無理して発売しがちなのが実情。

それでも出荷が遅れるのだが、なお初期出荷のものは

往々にして不具合もあるので、落ち着いて選ぶのが正解だ。

何を隠そう、僕の買った珍しい?音楽再生のできる

ソニーのケータイなど、一機に八つの不具合が発生し

交換には予約が必要と言う、前代未聞のサポート事情である。

とかく、不況の時勢に、画期的製品は要注意だろう。

 

ともあれ

自慢も兼ねつつ、たまたま良い素材が見つかったので

あらためて

我が家のデジカメと、フィルムカメラ&スキャナーチームの

実力比較をしてみることにした。

デジカメは富士のFP4900Z

この機種は玄人好み?の6倍ズームのフジノンレンズという

放送業界などでも定評のあるレンズ技術を使って作られている。

富士カラー写ルンですや、フィルムも知られているが

玄人にとってはそれはもう一流のレンズメーカーでもあるのだ。

価格は実売で現在89800円(税抜き)くらいだろうか。

対してフィルムカメラはというと・・・

キヤノンD-5というバカちょんだが5メートルも潜れるスグレ物。

まあ、レンズはそこそこで、

ズームなしだから上のデジカメよりハルカに安価になる。

とびぬけてこそいなくともシンプルなレンズ構成なぶん

かえって素直に画質がヨロシイとも言える。

スキャナーは知る人ぞ知らない・・・マイナーだが非常に使いやすい

普通の紙焼き写真も、ネガも、スライドもスキャンできて

6万円強という、手軽この上ないアマチュア向け究極の

写真用スキャナーなのだ。

何がお手軽かと言うと、口に軽く素材をくわえさせると

自動的に飲み込んでスキャンし、吐き出してくるので

いちいち原稿台にセットして、厳かな気持ちで蓋をするという

あの神妙にして七面倒な手続きが必要無い

実にアマチュア心を心得た製品だったりするわけだ。

別に売りこみたいわけではなく、

ただ、もうじき発売中止になりそうだから

個人的にオススメするところである。

尚、カメラの方は実売23000円(税抜き、ビックカメラにて)程度で

当初の4万円以上という定価がナンノコッチャ的とはいえ

今となってはフトコロにやさしい、アリガタキ状態である。

合計で83000円強で、デジカメよりチョイ安い。

実はデジカメは充電式バッテリーとスマートメディアで

実売15000円弱(税抜き、ビックカメラにて)必要とあって

もう一声お高いのが弱点でもある。

 

さて本題だが、まずは全体画質をチェック。

関係ないのだが、被写体はヒラスズキ65センチである。

上がデジカメ、デカイ下の方がフィルムで

それぞれ、辺の長さを1/10に縮小してある。

フィルムの方が大きいのは

スキャナーが読み取る大きさが大きいからだ。

つまり、現代のデジカメでもカナリ高い値である432万画素よりも

倍近い画素数を有している、そんな印象だ。

(実際は800万画素強あるのだ)

しかし、赤岩とも呼ばれる伊豆大島の火山岩の色を

見事に出しているのは圧倒的に上のデジカメだ。

中級以上のデジカメだと、感度を調整して

朝の薄暗い条件下でもこういった自然な発色に調整してくれる。

(機種によりけりだとは思うが・・・)

一方、ASA400のフィルムはちょっとドンヨリと写っている。

だが、色は悪いようだが、細かさはスゴイ。

一目瞭然、右のフィルムの方がウロコがハッキリして

ヒレの軟条(軟骨の事ね)も出ている。

ならば、取りこんだ後でデジタル的にハッキリさせてみると

このようにデジカメは半分程度の画素数だとて

ウロコはフィルム並にクッキリできるじゃないか!

ただし、軟条は今一歩・・・、まあ、デジタル魚拓には影響ない。

まして、普通の記念写真(集合写真など)でも十分だと思う。

印象からしてうろこ3枚分の顔だったとしても、40人くらいの

集合写真でも余力があるくらいの解像力はあるようだ。

参考までにフィルムもシャープネスでクッキリさせてみると・・・

このようにウロコも軟条も実物大の目で見るが如き

精細度で再現されてしまう。

もっと良いカメラと、ASA感度の低いフィルム、そして

フィルム感度が下がった分、大きなストロボを用意すれば

もっと良い結果が出そうだが、ストロボはたきすぎると

上のフィルム版でも出ているが光のテリが出てしまい

不自然なうえに、機材が大変高価で重くなってしまう。

(ASA感度が低いフィルムは、よりキメ細かく写る)

 

永遠に現像費用がなくてもよく、とにかく日常生活の

いろいろあれこれと撮れるのがデジカメ。

旅行なんかで、電池を気にせず、

フィルムだけ、とっかえひっかえ入れかえさえすれば

撮り続けられるのがフィルムカメラ。

とりあえず、一眼レフはお荷物すぎるようである。

何を隠そう、社内腕縦伏せ選手権で獲得した一眼レフは

使わぬままに、部屋の片隅で眠りつづけているが

永眠に近い状態であった。

 

でも、やっぱり、潜りたいし、それでも無闇に撮りたい・・・

結局どっちも持っていく・・・

しかも

クジラみたいに、動画でないと見辛いヤツもいる・・・

結局デジタルムービーも加わってしまう。

 

イロンナ意味でどれも一応スゲ―性能は持ち合わせており

ホントに大切なのは、どれがスゲ―か?ではなく

どれか一つに絞れるか?

持って出かける時、

キッパリと一つに選べる自分が居るかどうかかもしれない・・・。


ではまた