今回も苦労しました

美味しい料理を最後ぎりぎりで賞味しましたが

天候は風が強く、乾燥し、けれど曇りがちで雨がぱらつく涼しい毎日。

せっかくUFO撮影にとビデオを持ち込みましたが空振りで

夕暮れもマトモにはみられませんでした。

今回の画像の大半はデジタルビデオの映像からキャプチャしました。

ケッコウいけてると思うんですがどうでしょうか?

ちょっと粗目なのは否めないですけど、それなりにキレイな画が撮れてます。


そうそう、伊佐さんちの大東そばの試食会、新たな麺の試作を食べたのですが

これは企業秘密なので置いておくとして

そこに来ていたゴッツイこだわりの、この人がいい事を言っておりました。

「デカイ魚が出るところは何個所かある、

 しかし、取れる場所はそうあるもんじゃあナイんだよね」

そう、そうなのです、釣るのに一生懸命な僕は、超大物の出る島だと言う事を忘れ

ウカツにも大物が食ってしまうようなポイントでルアーを振っているのです。

だから、磯から転げ落ちるわけか.......。

ど、どうでもいいけど、貴重なトッテオキのボトル、「大東」というこの酒を

伊佐さんがキープさせてくれたけど、酔っぱらってお金払ってないぞ!!!

まいっか、今度行くときは貯めたマイルで沖縄まではタダだし、

夏にでも台風と共に訪れるとしましょう。

 

この島の磯が縄文石器よりも鋭い刃の連続だと言う事は

これまでもそれとなくお伝えした事がありましたが

磯に入るための靴、これがまたナカナカないのです。

乾きやすく、硬くて穴が空かず、それでいて曲がりやすいソール。

今回はタマタマ渋谷で見つけた8000円のクロスカントリー用シューズで兆戦。

日差しが強いので蛍光色が褪せているのはさておき

靴底の強度と柔らかさは見事に両立されていて、すばらしい!の一言。

けれど、その周りがチョット耐えられなかったみたいです。

ゴムは良かったのですが、その周りのグレーの素材がボロボロ

毛羽立った事に加え、写真左上のかかとの横がグワッとえぐれています。

これがまた押さえてもテンションがかかってて飛び出したまま、

おそらく、素材内にテンションを保つ事で、

山を走るための反発力と言うかクッション力を発揮するのでしょう。

とにかく写真のバサバサした部分はキレイなスベスベの形でした、本来は.........。

この靴、もう一回くらいの大東遠征には耐えられそう。

ただ、外見はカッコいいんだけど内装がナッチャなくて

硬い素材がトゲトゲと切りっぱなしで使われていて足が摩れ

皮がむけて腫れ上がってしまいました。

靴の何たるか、ヨーク分かりました、今度はだまされんぞ!!!


こ、これはいったい?


横浜に戻ってから、猛然とフエダイ系白身魚の生態を山渓カラー名鑑とやらで

探してみたのですが、見た目のことばかりで生態が載ってない。

まあ、ほとんどのお魚の生態なんて、誰もまだ真剣に調査してないのかも。

それに、住む場所によっても食性に差があるだろうし、個体差も大きいわけで

ここは釣って確かめるしかないと心に誓ったわけです。

さて、そこで目に付いたのがセナスジベラ。

どうです?似てません???

ルアーの世界ではマッチザベイト(今食ってる魚に合わせろ)というのが常識ですが

これがもしかしてフエダイのベイトだったのでしょうか。

こうなると、磯際のベラに合わせたルアーの方が磯に着いている魚は釣りやすい

そう言う事になります。ホントかなー、まだまだ分からない事は多いなあ。

実は、ちょっと見にくいですが、前の鈎カバーが「Y」字というより

「T」字になっています、そしてその一本が伸びてます。

つまり、上がってきたときは後ろの鈎だけ掛かってましたが、

食った瞬間は前の鈎が口のアタリに掛かりそれが噛み曲げられてハズレ

後ろの鈎がそれ以前にエラへ絡み付いたおかげで、バラシを免れたのです。

いやー、釣りは運ですよね、運!


ぶん、中途半端に悟る


社長とカラオケしているときに一緒だった宮城モータースのご主人は

実は大東でもトップクラスの大物師で、毎日港の定点に餌付けしてから

そこへ鈎付きの餌を流すという巧妙な釣りをするそうです。

店の奥には30キロ以上のロウニンアジの魚拓がズラリと並ぶ実力者。

彼曰く、「これまでルアーであぶらだいを釣ったのはきいたことないから

 大東では初めてだろうと思うわ」とのこと。

この発言は僕に新たな道に光をあてたわけで、

大物に決して美味しいお魚は多くない、そうだ、

「磯白身中物ルアー師」

これだ!これしかない「かも」........とひらめいたのです。

釣り方も確立されない、したがって狙える人もいない、これはジャンルとしては

とっても新しく、絶望的に釣れない不毛な釣りへのいざないではなかろうか?

小笠原への遠征が間近に迫り、道具もないのに思い込んだら止まらない。

それでなくても腕も勘も悪くて釣れないのに、

最も意味不明な釣りをひらめくなどとは?

小笠原でも変人扱い間違いなし!普通は釣りに行ったら集中して釣りする人ばかり

僕みたいに、釣りたいときに食べる分釣れたらそれでエエんよ的な釣り人は居ない。

おおむね島へ行くと、あそこが釣れるとか、船で出ると大きいのが食うとか

いろいろとお世話してくれるけれども、全然興味を示さず不思議な顔をされてしまう。

自分で歩いて探ったポイントで美味しい魚を釣るこれが、「僕の釣り」。

大きけりゃイイわけでも、魚が掛かってくれて適当に引きを楽しめたら

ストレスが解消できるわけでもないのです。

 

そういえば、屈強の大物師といえども、なぜかクエとかカジキどまりで

最強のお魚を狙うということがないから、釣果を誇ったところで

この人たちの言い分もまたある意味で半端なものなのです。

分野が確立され、道具があるからやるだけみたい、

それに釣り方も相手の出方も想像できる魚なのです。

カジキは潜らないでジャンプこそすれ、海面をうろつくだけだし

クエは道具の強力さを頼りに穴に潜らないよう強引するだけ。

ヒラアジは引くと潜り、緩めるとどこまでも行ってしまう

だから、潜られても切られ難い港とかフラットな磯で対峙するしかない。

これはスリルはあるけど

日常的に、つい気が向いたから楽しめるものではありません。

本来、男としての力と力で、このような超大物を狙うのなら、最強のお魚

ホオジロザメを退治するのが筋では? 僕は嫌だけど。

最大の魚類のジンベイザメは国際的に保護されていてだめですからね。

ジンベイザメならオキアミの撒き餌で釣れそうですけどねー、残念残念。

 

大変とはいえども、お魚を運マカセに釣って世界記録を期待するほど

宝くじ的他力本願な性格でもないし

ここは一つ中途半端を極め、楽しくて美味しい釣りを目指そう。

サイズは引きが楽しめて持って帰りやすい10キロ位まで

大きいのはそれなりに努力はするけど、美味しさが優先!

それが一番、妙人ルアーマンたる僕のスタイルっぽいのではないでしょうか。

南国まで行って、あまり記録だの大物だのとムキになるのも馬鹿らしい

のんびり過ごしながら気が向いたときに釣りに行って

売ってないような美味しいお魚を食べて過ごす。(釣れたらだけど.......)

どうです?こんな島の生活。

 

それにしても、シーバス用の道具では腰が弱すぎ、

売ってるヒラアジ用の竿では短すぎ、またしても道具がなくて、

とりあえず、銀柳しかないのでどうしたものかなあ。

また壊れかけることも考えられるし、メンテナンスも大変だったしなぁ。

 

今回もまた、悩んで悩んで終わるに終わらず、切りの付かない文章でした。

中途半端に失礼しまーす。